aikonnor

書籍編集者。元陸上競技者。 好きな名前は「あいこ」。早稲田、練馬、武蔵小金井、ウィスキー。

読みたい本を、つくればいい。

田中泰延さんという人といっしょに、本を作った。渾身の力を込めた本。渾身だ。

田中さんはもうすぐ50歳だ。24年間、電通のコピーライターとして、クライアントの商品の魅力をできる限り短い言葉にまとめる「コピー」という受注制作物を作り続けた。しかしあるとき、「誰かのために書く」ということが苦手になり、電通を離れ、映画評や音楽評などの随筆という形で「自分のために書く」という生き方を選んだ。

私は、田中

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娘が編み出した、自分を守る方法

4月1日から、娘が新しい保育園に通い始めた。

自分のことを言えば、新しい環境に慣れるまでに2年かかる。新しい人と文化の中で「自分」として振る舞えるようになるまでに、どうしてもそれくらいの時間がかかってしまう。

少なくともその遺伝子を半分受け継ぐ小さな生き物が、3歳10ヶ月で、1日の大半を過ごす環境が、ごっそり、まるごと変わるというのは、ものすごいストレスがかかることだろう。登園拒否も当然だろう

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ハゲの哲学

スキンヘッドにしてから「潔いですね」などと言われる。

「Myハゲ哲学からすると少し違うんです」と言いたくなる。

私は積極的にSHにしたわけでなく、徐々にハゲていく緩やかな衰退の切なさを引き受け切れないと悟ったからその過程をショートカットしたのだ。積極的決断ではなく「覚悟」に近い。覚悟には大いに「諦め」と「逃げ」の要素がある。
    
      
見た目が潔いのは認める。むしろ潔すぎだろお前

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イチローは「会話を愉しむ人」。そしてもし、あの場に自分がいたら。

イチローの引退会見がおもしろくて、引き込まれるように最後まで観た。
   
あの人は昔、受け答えが生意気だと言われていた。でもそうじゃなかった。今も昔も、純粋に会話を愉しもうとする人なのだ。
    
あなたはなぜその言葉を使ったのか。
本当に訊きたいと思っているか。
それは今、この場で訊くことか。
そういうことを感じ取ろうとする。
聞き手と真摯に対峙できる。
       
だからこそ、
   

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『子どもが幸せになることば』という逆張りの育児書

『子どもが幸せになることば』という本を作った。

この本を作った動機が、大きく2つある。

①子育てが「課題解決」であってほしくない
②子どもに自立してほしいけど死ぬほどかわいがりたい

①子育てが「課題解決」であってほしくない

まず、紀伊國屋新宿本店6Fの子育て本コーナー(1/30現在)を見てほしい。

ビジネス書の編集者として、3歳の娘を持つ親として、自分はこの棚の前に立って、「うっ」と息

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