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「評伝 小室直樹(上):学問と酒と猫を愛した過激な天才 (下):現実はやがて私に追いつくであろう」を読んだ

村上篤直「評伝 小室直樹(上):学問と酒と猫を愛した過激な天才」、「評伝 小室直樹(上):学問と酒と猫を愛した過激な天才」を読んだ。上下で1500ページの大著だが、面白く一気に読んでしまった。

福島会津に生まれ反骨精神、野心に溢れる破天荒な神童が将来ノーベル賞を取り日本のトップに立つことをめざして己の学問の道を邁進する。しかし徐々に年老い、また歳を取るとともに次第に天才から普通のひととなり、道半ばで生涯を終える。読後は物悲しさが残った。

本を読んでいると、奇妙な鳥の鳴き声が聞こえた。ひとの声のような「ハイッハイッ」という鳴き声だった。

外を見ると目の前の電柱にカラスが一羽止まっており、そのカラスの鳴き声だった。嘴をずっと開いたままで上を見上げて鳴いていた。嘴は先端が釣り針のようになっており鋭かった。挙動や鳴き声が変わっていたので暑さでおかしくなったのかと思い眺めていたが、しばらくすると飛び立って消えてしまった。

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