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海外移住に英語力は必要?

還暦を過ぎてから、ジョージアに移住して”海外生活”というものを絶賛体験中。
じゃあ、英語ペラペラなのかって? いやいやとんでもない!
英語力は中学生以下。なのに無謀にも海外移住しちゃった訳だけど、果たしてそれで大丈夫なのか⁉ 
移住してもうすぐ一年。今の私が感じていること、お伝えします。


何年も学んで来たのに、なんで日本人は英語が話せない⁉

中学、高校と学んで来た英語。
今は小学校から授業に組み込まれているらしいけど
何年も勉強し続けて来た英語を、外国人との会話に使えている日本人は果たしてどのくらいいるのだろう?(もちろん私は使えていない組!)

旅先で出会うアジア人、空港やチケット売り場でのやり取りを聞いているだけでも、なんだか日本人よりもず~っと流暢に話せていて、ちゃんと会話になっているような、そんな気がする。(個人の感想です)

昭和の教育を受けて来た私世代が話せないのは、まぁ仕方がないとして
最近の小中高校生がどんな風に英語を学んでいるのか全く知らないけれど、未だに「英語が話せない日本人」のイメージが変わらないのはなぜだろう?
(優秀すぎる日本人が英語を話せないようにしたというGHQ日本愚民化計画説を信じたくなったりもする)

何度か海外を旅する度に
もっとちゃんと話せるようになりたい
もう少しボキャブラリーを増やさなきゃ
と、毎回(ホントに毎回!)思うけれど、結局のところ長続きしない。
なので、今も、中学生レベル(以下かも!)の簡単な単語の羅列から
ほとんど進歩できていない。

結局のところ、日本にいる限り
◇ 英語が話せなくても、生きて行く上で全く問題がない
◇ 英語を話す機会がない(相手がいない)

つまり
◆ 必要に迫られないから身に付かない
◆ 話せることは二の次にした学校の英語教育

これが、日本人が英語を話せない最大の理由なのかも知れないな~
などと、私なりの見解。(ざっくり)

バトゥミの果物屋さん 量り売りなので少量でも買える!

ジョージア暮らしに英語は必要?

そして今、そんな私が海外暮らし。
とは言え、ジョージアでは英語を話せる人がさほど多い訳ではなく、
実際に買い物のときに接する市場のおばちゃん、おじちゃん達は
ほぼジョージア語のみ。
こっちが理解していようがいまいが一切お構いなく
ジョージア語オンリーで喋り通してくる。(そこがまた楽しいんだけど♪)

かと言って、ジョージア語を理解できるようになるには
また一苦労。(いや、二苦労、三苦労では絶対足りない!)

1から10までの数字を覚えるのに、どれだけ時間がかかったことか!
これは老化のせいなのだろうか?(ダジャレ?)
何遍繰り返しても、頭に入らない、残らない、口から出てこない・・・。
我ながら驚くほどに覚えられないので笑えちゃう。
いわんや、英語習得をや。(遠い目)

では、ジョージアで英語を使う必要や機会があるのか?

バスやタクシーでは通じないことの方が圧倒的に多い。
マルシュルートカ(乗り合いバン)においてはほぼ100%通じない。
でも、空港や銀行、郵便局や携帯電話のオフィスなどでは
英語でのやり取りが可能だ。(私にできるという意味ではない)

ジョージアの中でも、有名どころの観光地であれば
英語を話せる人の割合は少しだけ高くなる。
(どこの国でもそうだけど、商売となると勉強するよね)
それでも、私が泊まるような安いホステルのオーナーさんは話せない人が多いし、外資系スーパーであるカルフールの店員さんでも、けっこう話せない率は高かったりする。

役所の手続きや、暖房器具の設置依頼など、少し込み入った話になると
「ジョージア語を話せる友達、連れて来て!」と
投げ出されることがあったりもするらしい。

では、ジョージアで英語が必要だな~と思う場面とは???
それは、ズバリ! 
異国人同士のコミュニケーション!!

ジョージアにはいろんな国の人が住んでいる。
また、ジョージア国内外を旅した際に出会う人の国籍も様々。
そんな異国の人同士の交流に使われる共通言語は
やっぱり「英語」なのだ。

ジョージアで生活するうえで必要最低限のことは、英語が話せなくても何とかなる。
今の世の中、スマホの翻訳機能もあるし(まぁこれを使うのにもコツが要るけど)、アナログの私はいつも紙とペンを持ち歩き、値段や時間などは書いてもらうようにしている。(これ、けっこう有効!)
身振り手振り、画像を見せたり絵を描くなど、非言語コミュニケーションで通じ合えた時の達成感、その嬉しさは格別だ。

でも、多国籍の集まりでみんなが楽しそうに話す会話の輪に加わったり(少なくとも、どんな話題なのかちょっとは理解できたり)もしたいし
少しだけ深い話(人生相談とか政治談議とかまでは無理にしても、これこうやって食べたら美味しかったとか、ここでこんなものが安く買えるよとか、そんなレベルのお話)ができるようになったりもしたい。

そんな時、英語が話せない自分がもどかしくなる。

異国人のお友達を作りたい場合には
やっぱり英語は、絶対に話せた方がいい! 絶対に!!(二度言った)

ジョージア、ポーランド、メキシコ、日本、インターナショナルなホームパーティー

英語力はお金と同じ⁈

ふと思った。
英語力って、「お金」と同じかも。

◇ ないよりは、あった方がいい
◇ たくさんあっても困らない
◇ あることで、より豊かに生きられる(使い方にもよるけど)

日本国内にいる分にはあまり実感することがなかったけれど
一歩海外に出てみると、英語が全く話せないより
少しでも話せた方が圧倒的に有利な場面というのは多々ある。
そして、いっぱい話せたら、きっともっといろんなことがスムーズで、
楽しいだろうな~って思うこともた~くさんある。

お金も同様。
カツカツの貧乏旅行もそれはそれで楽しいけれど
この歳になると、さすがにドミトリーはちょっときついし
その土地の名物料理やお酒も試してみたいから
やっぱり多少なりとも、お金の余裕はあった方が良い。
いっぱいあったら、もっと良い。

恥ずかしながら、私が「マネーリテラシー」という言葉を知ったのはかなり最近のこと。
もっと早くに知っていたら・・・。
なんて思ってみてももう遅いので、今は限りあるものを大切に使うのみ。

英語も同じ。
もっと早くから、真剣に勉強していたら・・・。
なんて後悔してる時間があったら、ひとつでも英単語を覚えよう!


人生を楽しみたいなら英語力は必要だ!

だから今、私は若い人に全力で伝えたい。(私より若い人、みんな!)
「英語は勉強しよう!」
それも、「喋れる英語」をね。
学校の成績はどうあれ、ちゃんとコミュニケーションが取れるようになることを目指して、英語を勉強して欲しいなって思う。

特に本当に若い人、いろんな意味で選択肢を広げたかったら英語は必須。
もしかしたら、日本国内にいたって、ある時から突然上司は外国人!ってことも、ありえない世の中じゃないし。

スマホ一台あれば、世界中のいろんな情報が手に入る夢のような時代。
海外旅行のハードルも、めちゃめちゃ低くなってるし
国内旅行よりも安い場合もあったりするし
日本だけで、人生完結してしまっては勿体ない。
海外に出て異文化に触れることは、今の自分や日本を見つめなおす良い機会になる。

英語というコミュニケーションツールを持つことで
人生の楽しみ方の幅はぐ~っと広がる。
(ツールだから、もちろん人によっては「英語」じゃなくても全然良い)

近所の教会付近で開かれる朝市

英語力中学生以下の私が、今こうしてジョージアで暮らせているのは
先に移住していた家族のおかげがあってのこと。
いろいろややこしいことは家族がやってくれているので偉そうなことは言えないけれど、せっかく異国に住む機会を得たのだから、日本にいたらできなかったことをめいっぱい楽しまなくっちゃ!と思う。
いろんな国の人とお友達になりたいし、近隣諸国を旅したりもしたい。
そのためには、やっぱり、英語力が必要なのだ!!

学ぶことに終わりはない

私は今、メキシコ人の友人に、日本の家庭料理を教える代わりに
英語を教えてもらっている。(彼女は英語とスペイン語の先生)
お金を介さないスキルエクスチェンジ。
こんな素敵な体験ができるのも海外生活の魅力のひとつだ。
彼女は教え上手だし聞き上手なので、私のめちゃくちゃ拙い英語でも
なんとか会話ができて、様々なおしゃべりを楽しませてもらっている。

もっと上手に伝えたいから、もっといろいろ聞きたいから、
そんな思いで英語を勉強している。
この純粋な思いと情熱の量とは全く関係なく、
新しい単語がマジで頭に入らない自分には呆れて笑えて来るけれど
「継続は力なり」と信じて
とにかくず~~~っと学び続けようと思っている。

新しいことを学ぶのは、ボケ防止にも良いだろう。
言葉を学ぶことは文化を学ぶことと繋がっていて、深堀りしていくと更に面白くなる。(と思うけど、まだその域には達していない)

とまれ、言語学習に終わりはない。

いつか出会えるかもしれない、青い目をした素敵な老紳士と
流暢な英語でおしゃれな会話が楽しめる日が来ることを夢見ながら
老いゆく己の脳細胞を刺激し続ける毎日なのだ。(乙女心よ永遠に!)








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