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映画【時をかける少女】(ラスト考察しているのでネタバレあり)

言わずもがな筒井康隆巨匠の名著を
細田守監督が手がけた2006年の映画

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細田守監督がこの夏公開した最新作
『竜とそばかすの姫』
期待値高く私は公開3日目に観に行った
その期待値の高さがどのくらいだったかというと
下記記事を参照願いたい

鑑賞後すぐに感想は書かなかった
そして今なお記事を書いていない
たぶん、書くことはないと思う

私の思いが公開中の映画の感想文としては
憚れる想いだったからだ
世の中のレビューは8割方大絶賛のこの最新映画
なんと私は残り2割の感想を持つ
マイノリティーとなってしまったからである

そして私は最近たまたま
筒井康隆の最新作を読んで
改めて巨匠の凄さを読書体験したのだが


細田監督の『時をかける少女』はまさに
原作が筒井康隆じゃん!ってことを思い出し
久しぶりに鑑賞してみた

うん、やっぱり素晴らしい

筒井康隆の小説「時をかける少女」が原作であるが、原作の物語の映画化ではなく、原作の出来事から役20年後を舞台に、原作の主人公であった芳山和子の姪である紺野真琴が主人公として繰り広げる、青春ストーリーである

なので小説を全く読んでなくとも
めちゃくちゃ面白いし
原作読んでたらもっと面白い事になっている

もちろん「竜とそばかすの姫」と比べたら
映像技術は雲泥の差だが
その映像の美しさとかより
私は個人的に映画は脚本だと思うタイプで
脚本がよくて監督天才なら作品は
完全ワショーイ!なのだ

何度見ても最後のシーンは考えてしまうのだが
この物語の時間軸では未来からきたチアキと
現代を生きるマコトが将来出会えない
と思っている
(合ってる??出会えないよね??)
だからこそチアキの最後の言葉が刺さる

「未来で待ってる」

私は聞くたびに胸を撃ち抜かれていて
でも会えないでしょー???ってなって
泣いてしまうのである
でもその言葉を嬉しそうに素直に受け入れる
マコトを見て更に切なくなって号泣するのだ

まさに私は
つまらない恋愛しかしてこなかった
中年女の典型のような反応をしてしまう

刺さるわー
この映画刺さるわー

故に、監督は違うけれど
同じパラレルワールドなSFアニメとして
爆発的人気を得た
新海誠監督の『君の名は』を見ると
『時をかける少女』の切ないエンディングが
この映画で救われたような気になり
おばちゃんは更に泣いてしまうのである
『君の名は』の時間軸設定は本当に凄い

なので『時をかける少女』からの
『君の名は』という鑑賞の仕方を
是非におすすめしたい

こうなると問題の『竜とそばかすの姫』が
なぜに私に響かなかったかというと
まさに「脚本問題」なのである
細田監督が脚本。。。。。。
これだな

しかし8割は素晴らしいという評価の映画なので
私のつまらないレビューなど無視してほしい





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