大人の泣く理由。思い切り泣けないひとは、思い切り笑うこともできないのよ。
おとなの泣く理由が「悲しさ」であることは少ない。
多分、痛みを伴う涙を流すのがむずかしいのだと思う。あとになって、人の優しさなどの「悲しみ」とは別の感情にふれたとき、身体にたまった悲しみを洗い流すかのように涙が出てくる。
泣けずに我慢すると、身体全体の免疫が落ちてしまう。そこに優しさなどがくると、まるで外出許可がおりたかのように、涙が急発射してしまう。
涙を我慢している自覚もないのかもしれない。
大きな涙の要因が来たときには、「泣かない!!」と鎧を構えられる。徐々に溜まった疲れに気づいたときにはもう遅い。包丁よりも、紙一枚の方が手を切りやすいことのようだ。
そして涙が一度出たら、理由はなんでも良くなる。嬉しさで泣き始めたはずなのに、ちょうどいいやと感情全般を浄化させようとするのが、身体の自動運転モードだと思うのだ。
疲れているときこそ、涙はあとからやってくる。だから悲しみを感じたときにその場で泣くのはむずかしい。
泣けるだけまし、なんて悲しいこと言わないで。泣くのは恥ずかしいことじゃないし、思い切り泣けないひとは、思い切り笑うこともできないのよ。
おとなになるとは、
子どものままでいることなのかもしれない。
お返しの愛は無限大、一緒に幸せに貪欲になりましょうね!!