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勉強になるのに超読みやすい。「ぼくらのリノベーションまちづくり」を読んで。

こんばんは。毎日更新36日目です。
インフルエンザ騒動で家族4人の人間関係が煮詰まり、今日は午後、私1人の自由時間をもらうことに。

カフェで3時間、リノベ学園の事前課題をやってきました。
事前課題は、嶋田洋平さんの「ぼくらのリノベーションまちづくり」の読書レポートでした。
途中、書き上げていた大作レポートが消えたりして、泣きそうになりながらやっていますが、3時間で書いたものを抜粋してnoteに転載します。


■どんな本?

ちなみにこの本、2015発行で、2018時点で第7版。まちづくりの本としてはかなり売れているものだと思います。
それもそのはず、ポイント・経験が凝縮されて書かれているにもかかわらず、超読みやすい!劇作家の方が執筆しているらしく、まるで小説かのように本の世界に没入して読むことができました。
まちづくり界の著名な方々の名言が散りばめられていて、勉強になる。note発信のプレッシャーをくれた木下斉氏はじめ、清水さんや岡崎さん、青木純さん。そんな方々の教えが凝縮された濃ゆーい一冊でした。

そしてレポートに書いたのはこちら。↓

■感想

全体的に読みやすくて、驚きました。
共感するポイントが多く、どこに共感するかを通して、自分自身が何を好きなのか・何をしたいのか、を整理する機会となりました。

 これまで、リノベーションのプロジェクトを妄想するときに、「他の地域で感銘を受けたものを真似したい」だとか「小山にこーゆーものがあったら需要ありそう」という視点でばかり考えていました。
この本を読んで、もっと“自分がほしい暮らし”にフォーカスしたほうがよいのだろう、と気づきました。
 最近私が欲している暮らしは“近所の子ども達を遊ばせられる中間領域がある暮らし”です。私自身が社交的なのと、息子・娘も(自分達だけでは満足できず)友達を呼ぶことが大好きです。
というわけで、我が家は休日はほぼ毎回、保育園の友達が遊びに来ています。

そんなに広くない3LDKのマンションに保育園時が集まると、まるで動物園のようで、結局毎回、最後は公園に連れ出して、体力を発散させます。
ママ友たちとのおしゃべりも楽しいし、子どもたちも満足しています。
でも毎回、子どもに近くで騒がれると、どっと疲れます。

これを、家の中と外の中間のような場所がある暮らしができたら、どんなにいいだろう、と思っていました。

 リノベーションのプロジェクトを妄想するとき、上記のような話はマネタイズが出来ないので、妄想のなかから除外していました。
ですが、課題図書を読んで、住宅の話題も多くでてきていて、住宅とセットだったら、何か実現方法があるのではないか、と思うようになったのです。

そんなことを考えながら、これから3ヶ月、ゼミ活動に取り組んでみたいと思います。

また、自分自身が実際に手を動かして何かを作りたい、ということにも気づきました。ツクツクを作ってみたいです!

 読んでいて一番印象的だったのは、嶋田さんのグランマの物件を買ったところの「このまちとしっかり関わっていくんだという覚悟」のくだりでした。
 小山でまちづくりに関わっていて、何か衝動に駆られたときに、オーナーさんへの接触等、動いてはみるものの、結局最後は断念してしまっています。
これは、私の覚悟の問題なのだと、気づかされました。
小山にいつまで関わるか、このままずっと小山に住み続けるのか、と問われると、答えられません。
いつでも東京に戻れるという心理的自由を欲しているんですね。

ここにどう向き合うのか、も受講期間の3ヶ月で向き合えればと思いました。

■特に心に残ったポイント

◯P047:「デパートに来ない人を呼ぶ」
マルヤガーデンの再生コンセプトで、これまでの顧客でない物を買わない人たちをターゲットとしたこと。
さらにコミュニティの基地となる場を、1Fに広大なスペースでなく、全フロアに10-20坪のフリースペースを設けることで建物全体の価値を上げようとしたこと。

◯P043:「リノベの黄金法則」:
=空き家になるタイミングとオーナーの世代交代のタイミングがいい地する時にリノベプロジェクトは実現に大きく近づく。というこ。

◯P053:「時間の手ざわり」
時間の積み重ねからしか生まれない空間的な価値。商店街の一番の良さはコレということですね。

◯P169:「空き家は公然わいせつ罪」
P071梯さんの「路面店のシャッターを下ろすことは罪」、P123清水さんの「空き家はエリアの価値を下げる」の話と繋がって、最後に来たのがこの岡崎さんの名ゼリフでした。梯さんのような商店街の人がこう言えるようなプライドを小山の人にも持ってもらいたいと思いました。これを伝えられるようなアクションを私も小山で実際に起こして、どうどうとこのセリフを言ってみたくなりました。

◯P084:「ニュースは自分で作れ」

◯P086:「クリエーターは家にいる」
まさにその通りだと思います。小山でマルシェをはじめたときに、こんなにも多くのクラフト作家が近くにいるのか、と驚きました。また、自身の妹も画家ですが、実家をアトリエにしていて、活動をもっと外に開いていったらいいのにな、と思っていました。

◯P089:「商店街もコト消費にシフト」:
商店街に来る買い物客が体験を消費するようになる、ということではなく、テナントとして入っている作家さん達自身が同じた時間と空間を共有していることを楽しみ、その体験を消費している。これまで、コミュニケーションが生まれる場を作りたい、とはよく思っていました。が、何で場所代を稼ぐのかが、わからず思考停止になっていました。でも、この話で、コミュニケーションを産む場をマネタイズして場を運営しているのかと思うと、とても嬉しい発見でした。きっとすごく儲けが出るような話じゃないのかもしれないですが、価値分の賃料をもらって採算が取れているのですね。

◯P128:「都市の本質的な経営課題」は??
小山の本質的な経営課題は、プレイヤー層の動きが顕在化してきた一方で、大多数のサラリーマン層の人たちは東京を向いて暮らしていることだと思います。自分自身も東京に通勤するようになって、小山との関わりが減ったことにきづきました。
小山の活動家たちと、東京通勤組をかき混ぜることができれば、これまでにない変化を起こせるように思いました。

◯P157:「若い人がやると100倍も1000倍も違う」by清水さん

◯P187:同じタイプの空き家が多いということは、1戸動けば、どんどん動くようになるということ。

◯P187:都市生活者のグラデーション化
→小山にはまだグラデーションが顕在化していないように思います。保守大国なので、社会情勢の変化の波が伝わってくるのが遅い。ただ、潜在的にグラデーションを望んでいる人は多いはずです。私自身もですし、ママ友との会話からも実感します。
自分や身近な人たちの幸せ度が増すような、グラデーションの間の暮らしを実現できるプロジェクトをやってみたい。サラリーマンワークをしながらも、地域に開いた暮らしをしたいし、事業もやってみたい。この3ヶ月で、考えを洗練させていければと思います。

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