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世界の30代の古着バイヤーは今、何をしているか?

古着の海外仕入れには、さまざまな仕入れ業者との取引があります。
中には、私と同じ30代の社長もいます。彼らは20〜30人の従業員を抱え、日々の生活を切り抜けるために奮闘しています。

海外のディーラーと聞くと、自由でのんびりしたイメージがありますが、実際はその逆です。彼らは週6〜7日働き、年に数日しか休みがありません。私が祝日にアポを入れると、快く応じてくれます。彼らのハングリー精神や背水の陣の姿勢にはいつも圧倒されます。

一方で、彼らは特別な才能を持っているわけでは無いように思います。もちろん、周りの若者と比べると雰囲気や立場に違いは感じますが、基本的な能力や思考力においては、普通の人と大差ないように思えます。

では、彼らを起業や仕事に駆り立てているのは何でしょうか?
彼らを"何者か"にしているのは何でしょうか?

私の考えでは、それは「目標設定」と「一歩を踏み出す」ということです。

古着のビジネスを始めると決めた時、彼らの時間の使い方が大きく変わったのではないかと思います。実際に、周りの若者がYouTubeやInstagramで暇を潰している中、彼らは常に仕事の話をしています。商品の発送方法やラグ屋との交渉、仕入れ価格の改善ポイントなど、そういったことを考えています。

20代で何を成し遂げるかによって、30代以降の年収の8割が決まるという話を聞いたことがあります。真偽はわかりませんが、一人の人間がどう時間とお金を使ったかは、実際の結果に大いなる影響を与えることに間違いはなさそうです。

彼らは「起業という目標設定」をし、「一歩踏み出す」ことによって、時間とお金の使い方を大きく変えました。そのため、他の人たちとは異なる世界で生きているのだと思います。

一歩踏み出すと、責任が生じます。だからこそ、考えなければならず、行動せざるを得ないのです。まさに背水の陣です。彼らは自分のキャリアにこの姿勢を活かしているのです。

何も起業という大きな目標である必要はありません。小さくても良い。
「これをやる」と決めてまずは手をつけてみる。その先で、自分の時間の使い方を少しづつ変えていく。

そう考えると、私自身も気付かされます。日本国内にはたくさんの古着屋があり、多くの30代が古着の仕事に携わっています。しかし、世界にはもっとたくさんの古着屋があり、真剣に考え行動して生き抜いています。

インターネットの普及により、古着市場には国境がなくなりました。eBayでは世界中の古着が購入でき、各国のバイヤーがInstagramなどを通じてさまざまなラグ屋を訪れています。古着の仕入れはますます厳しい競争になっていくでしょう。

自分は10年後に何を達成していたいのか?
どのような状態になっていたいのか?
そのためには、何を一歩踏み出す必要があるのか?

これらによって、自分の時間とお金の使い方を真剣に考えなければならない。そんな良い危機感を持ちました。

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