アン・ヒョソプ氏 アジアトゥデイ 2022.4.12 記事翻訳+韓国語TIP

記事原文:


【インタビュー】アン・ヒョソプ「『社内お見合い』、伝えたい話により確信を持たせてくれた作品」

アンヒョソプは去年、好評の内に終演した『ホンチョンギ』から『社内お見合い』、そして最近はNetflixシリーズ『君の時間の中へ』を次回作として確定しており、いつよりも忙しい日々を送っている。

アンヒョソプは5日に最終回を迎えた『社内お見合い』で、財閥3世のCEO・カンテム役を務め、一味変わった演技を見せた。 外見、声、財力、さらに努力まで兼ね備えた、神が全てのものをFLEX(贅沢に)に使って生み出したような人物を魅力的に描き、後にも先にもないキャラクターを誕生させただけでなく、シンハリ役を務めたキムセジョンとの現実的なラブロマンスの相性を見せ、作品を完成させた。

これは全国で4.9%で始まった視聴率が最高11.6%まで垂直上昇し、NetflixのTV番組部門で全世界で2位を記録するグローバルな人気を誇った。 特に日本では、『浪漫ドクターキムサブ2』『ホンチョンギ』『社内お見合い』が様々なチャンネルを通して放送され、ファンたちの大挙獲得に繋がり、スペシャルギフトセットのように魅力が詰まっているアンヒョソプにすっかりハマらせ、新しい韓流の風を起こしている。

◆ここからはアンヒョソプの一問一答

🔍無事に『社内お見合い』を終えた感想は?
😊安全に何事もなく終えることができてとても安心していますし、ありがたく思っています。 時期的に全てが緊張してもどかしい状況になるかも知れなかったですが、楽しい台本と肯定的で愉快なスタッフの皆さん、俳優の皆さんがいらっしゃったので、幸せに撮影して終えることができました。

🔍カンテムという役をやろうと思った動機や理由はありますか?
😊初めて台本に接した時、カンテムの第一印象は「非現実的だ」でした。 本当に漫画に出てくるような人物のようなこの非現実的な人物をどうやって現実的に表現することができるかと悩みました。 そうは言っても、現実的な側面でだけ悩んでいてはカンテムが持っている「多方面で活躍する」という多くの魅力を表現し損なってしまうため、テムという人物が「世界のどこかに存在するんだ」と信じて演技しました。

何よりもカンテムの言葉遣いが一番悩みどころでした。 ある面ではこの人物が使う言葉遣いが不自然になってしまうかも知れないということを知っていながらも、テム特有の喋り方を作り出さなくては、テムの味?を生かせないと思いましたね。 視聴者の皆さんが順番にテムの喋り方に適応してくだされば、多彩な魅力がもっとよく伝わるようになると信じて演技しました。 一番重要なことは、僕がカンテムを信じて僕が僕自身んを信じるという点にあったように思います。

🔍カンテムのキャラクターの魅力と言える部分は?
😊僕が感じたテムの一番大きな魅力は「少年美」ではないかと思います。 外面だけ見ると冷静でナイフのような冷たいシティボーイのイメージがありますが、内面を見てみると、誰でも貰わないといけない両親からの愛を受けることができずに留まってしまっている少年が住んでいます。 もしかするとそのせいかそのぽっかり空いた空間を埋めようと完璧な人生を追い求めるようになったのではないかとも思います。

こんなテムが、今まで出会って来なかったタイプの人物であるハリに出会って、自分の本当の姿を知り始めます。 時には幼稚な争いもしたり、純粋な愛を感じたりもしながら、今まで経験することのできなかった自分の姿を感じで変化することになりました。 こんな至点が演技をしながらも一番興味深く、魅力的に映りました。

🔍演技しながら満足の行った部分と惜しかったと思う部分があるとすれば?
😊いつもどんな役を貰ったとしても、足りていないと感じ惜しいと思っているようです。 具体的にどんなシーンのどんな演技が惜しかったというよりも、いつも全ての瞬間で「もう少し面白くすることができたのに」もしくは「こうしないでああすることもできたのに」という風に惜しい気持ちがあります。 小さなことが積み重なって最終的にキャラクターが完成するということを知っているので、より惜しいと感じるようです。 その惜しい気持ちに縛られないくらいよかった点は、最高のスタッフ、俳優たちと一緒に仕事をできたからです。 撮影する間いつもとてもありがたく思いました。

🔍俳優・キムセジョン、キムミンギュ、ソルイナとの息は合いましたか?
😊結論から申し上げますと、幸せだったという表現が合っているようです。 まず、配慮がとてもできる方達で、お互いに一歩ずつ譲り合いながら(ドラマを)作っていくことができました。 誰かがアイディアを出すとそれに耳を傾け、自分の方法として受け入れながら作っていく楽しい場面が多かったです。 僕は、セジョンがハリとして話した部分、小さなアドリブと呼吸から「シーンをどうやって演じれば、うまく行かせるか?」というそういう悩みを、(自分のためでなく)利他的にしようと思いました。 こうしてみんなが一生懸命演じてきて、僕もまた刺激をたくさん受けたようです。

🔍カンテムがもしお見合いの席でハリではなく本物のチンヨンソに会っていたら?
😊ご存知の通り、チンヨンソの性格とテムの性格を見ると、お見合いの席ですぐに合意の上で別れる、とっても短い縁になっていたと思います。

🔍「愛という実態もない感情」と言っていたカンテムが初めて愛を感じたシーンは?
😊公園でハリとテムが通話するシーンです。 お酒に酔ったハリが学生たちを止めながら電話を切って、テムはすぐにハリがいそうな場所を探しに飛び出すでしょう。 ハリを心配する気持ち一つで一生懸命走り回りました。 ふと正気になった時、テムは「僕が誰かにこんなにも感情を持つことがあるんだな」と感じました。 「誰かのために僕がこんなにも揺さぶられることができるんだな」ということを初めて知りました。 すぐ次の日ハリに解雇通告をしますが、感情を否定したかったからです。 初めて感じる愛という感情を否定しつつも、もう一度ハリに近づいていくのを見ると、事実上、テムは愛を怖がりながらも渇望していたということでしょう。

🔍ワーカーホリック・カンテムだったので、彼女いない歴=年齢という疑惑がありましたが?
😊この部分については、視聴者の皆さんの想像にお任せします^^

🔍カンテムとシンハリが社内恋愛をする間、仕事と愛に悩みはなかったですか?
😊やはり仕事をする時は、ナイフのように鋭いカンテムです。テムとハリは社会でも一緒に仕事しますが、仕事に対するテムの態度は変わりません。 テムは決定をし責任を取る社長で、冷徹でもあります。 仕事の話が出ると即座に集中する姿を見せたりもしていました。 テムが仕事をする時、合理的な判断をするために、感情を排除し冷静だとしたら、恋愛をする時は、反対に本心から湧き出した感情だけを頼りに直進します。 おじいさんが病気でアメリカに行かないといけないテムが、ハリに一緒に行こうと言った時、ハリは韓国に残ることにしたでしょう。 二人とも仕事に対する愛情とプライドを持っていて、テムはそんなハリを尊重し、信じて理解しているので一人でのアメリカ行きを決めました。 幼い頃から社会生活をしているにもかかわらず、愛という感情に忠実になれたように、テムが持っている人間的な純粋さは僕も真似したいと思う部分です。

🔍『社内お見合い』の撮影中、記憶に残っているエピソードはありますか?
😊今パッと思いつくエピソードは、ケビン次長(イムギホン份)が空気を読まずに会食に参加したテムと開発1チームに爆弾酒を作ってくれる時でした。 実は、とても簡単なト書が全てでした。 ですが、僕が見た先輩の演技はとても衝撃的でした。 みんなが心のこもった、尊敬の拍手を送り、現場の雰囲気も本当に良かったです。 「短いト書にもこんなに多彩に表現することができるんだな」と思いました。 話を聞いてみると、家の浴室で、ビールを開けてフル練習をされたそうです。 こうして全ての瞬間に本気で演技されるのを見て、僕も改めて肯定的な刺激を受けられた一日として、一生忘れることができないシーンになりました。

また、デートの途中、突然雨が降った日、ハリが自身のトラウマに気を遣ってくれているという事実に気づいたテムが、むしろハリに先に言えなくてゴメンねという話をしてキスするシーンもです。 お互いを配慮する気持ちとそれを思い浮かべる姿もとても美しく、作り出した感情ではなく、「テムとハリだったら、こんな会話をして本当にこうするはずだ」という会話をして描かれた場面です。 こうして本気で演じた暖かいシーンたちが視聴者にも染み渡って幸せな気持ちになる、そんなドラマになれたのではないかと思います。

🔍「多方面で活躍する」「チャギヤ(honeyのような意味)」などの多くのセリフが話題になった。アンヒョソプが一番難しかったセリフは?
😊なんと言っても、最初から最後まで恥ずかしいセリフがとっても多かったです。 撮影の序盤にテムのナルシズムが見え隠れする姿を表現するシーンがあったのですが、おじいさんに自分のスペックについて自慢するそんなセリフたちが初めは少しやりづらく、また「大型犬系男子」「金持ちアピール男」などハリが友達たちの間で苦境に立たされていると感じたテムが、自分だけの方法で守ってあげようとしたセリフたちです。

特にハリを見ながら、「ときめいたじゃないですか」というセリフがありました。 普通、ときめいたら心臓がドキッとするのを感じるまで、言葉にはしないじゃないですか。 それをすぐに相手に伝えるというのが、大きな課題で衝撃的だったので、実際に僕の心臓もドキドキしました。

🔍カンテムを演じて、得たものは?
😊自信をたくさん得られました。 カンテムから来ているのか、いい現場で人々と仕事をすることで得られたものなのかは分かりませんが、二つともであるかも知れません。 僕が伝えたい話に、より確信を持てるようになったようです。 テムと僕の似ている部分があるとすれば、人々に簡単に心を開かないという点でしが、テムが自分の本当の姿を見つけていきながら、僕も融和して、以前より人々にオープンなマインドで近づいていけるようになりました。

🔍『社内お見合い』が全世界2位を記録するほど、国内はもちろん海外でもたくさん愛されましたが、印象深い視聴者の反応はありましたか?最近、より増した人気を実感しますか?
😊K-ドラマコンテンツたちが段々と関心を受けるようになる状況を知っていながら、本当はこんなに関心を受けるとは全然思っていませんでした。 どんな作品であれ、本心が込められていれば、違いを乗り越えて全ての人に通じるのだなと幸せな思考になったほどです。 周囲にも反応をたくさんしてくださったのですが、その一つ一つが印象深かったです。 『社内お見合い』を愛してくださるコメントや、または不足していた点を探して書いてくださるコメントまで全てに感謝の心を持って、読みました。

個人の好みがあるように、全ての方の嗜好に合わせることはできないという点も認識していますが、感謝の気持ちから一歩下がって、謙虚に受け入れようとしたと思います。 最近の人気を実感したことと言えば、僕の作品をあんまり見ない昔からの友人たちも『社内お見合い』は見てました。

🔍『浪漫ドクターキムサブ2』『ホンチョンギ』『社内お見合い』まで、気づかない人もいるくらい様々なキャラクターを演じて来ましたが、キャラクターの変身について負担はなかったですか?
😊変身をしないといけないという負担感はなかったように思います。 負担に感じるというより、新しい人物に対して知っていける楽しく奥深い作業だと思っているので、一瞬一瞬本気で準備をしていたようです。 『ホンチョンギ』のハラムが終わった時から『社内お見合い』のカンテムの始まりまでが、ちょっと近かったので、それぞれの役をしっかり見せられるようにと苦労しました。

🔍最近たくさんの作品を通して20代を代表する主演俳優としてのポジションを確立しましたが、俳優としての目標は?
😊もっと成長したり注目度が上がったりしたといっても、新しい目標ができたというよりも、元々人生のモットーである「全ての瞬間、今、本心と最善を尽くすこと」をいつも考えています。 僕が今後もずっとこの仕事を愛しているので、多くの作品を通して、さまざまなキャラクターを任されてみたいという思いがあります。 そして、結果と成果とは別に、現場での全ての瞬間が幸せであればと願っています。

🔍今後、新しく演じてみたいジャンルやキャラクターがあるとすれば?
😊外面的に目につき、正義心のある役を演じてきましたが、心置きなく壊れたり、悪役もやってみたいです。 また、学園ものはやってみたいという思いがあったのですが、遅れない内に『君の時間の中へ(原題)』という作品に出会う頃ができ、期待しています。 制服を着てみることもです。

🔍『君の時間の中へ』を次回作として、休むことなく歩み続けている感想は?その他の2022年の活動計画は?
😊『社内お見合い』が終わって『君の時間の中へ』という作品の撮影を進めています。 カンテムというやくがはっきりしていて個性が強かったため、すぐに他の人物を演じることに対して、たくさん考えましたが、順々に作っていっている最中です。 一旦は作品に最大限の情熱を注ぎ、安全に終わらせるのが一つ目の目標で、毎回繰り返す話ですが、ファンの皆さんともお会いする機会を必ず作ってみようと思います。 僕もファンの皆さんと絶対に会いたいです。

🔍カンテムに一言
😊テムよ!なんだか変な気分ですね。 テムは「テムさん」と言うともっと喜びそうです。 「カンテムさん!あなたは十分に愛される資格のある人だから、ハリと一緒にその愛を分け合いながら、永く幸せでいてくれればいいです。」

🔍最後に『社内お見合い』を愛してくれた視聴者の皆さんに一言
😊視聴者の皆さんの大きな応援で『社内お見合い』が愛される中、幕を下ろすことができました。 テムもハリも僕アンヒョソプも、それぞれの幸せを描くことができました。 この作品のために努力してくださった皆さん、スタッフと監督、作家さん、同僚たち、視聴者のみなさん、ファンの皆さん、全てに感謝して、愛しています。


〜この記事を訳しながら新しく出会った単語たち📝〜

정체되다: 停滞する。渋滞する。

지점: 至点。支店。

우러나오다: 心から湧き出る。滲み出る。

지문: 指紋という意味があるが、今回の場合は、「地文」という意味。また、演技の話なので、「演技する時に行動の基になる文」という意味。演技の台本に出てくる地文とは、登場人物がどんな表情と動きで演じないといけないかを伝えるための指示文。 参考:https://post.naver.com/viewer/postView.nhn?volumeNo=30353440&memberNo=4753342

곤경에 처하다: 苦境に立たされる。

융화: 融和。

한 발자국 물러나서: 一歩引き下がる。

심오하다: 奥深い。深奥だ。

도드라지다: 際立っている。目立っている。目に付く。(模様が)浮き出す。


☝️記事に出てくるオタク用語集

도시 남자: シティボーイ。ソウルなどの都会に住んでいる人、もしくはあまり優しい感じのイメージがなく、シュッとしてソウルに住んでいそうな男性のこと。女性も도시 여자といったりします。対義語としては、촌놈(田舎者)と言ったりします。

폭탄주: 爆弾酒。ビールに韓国焼酎を混ぜたもの。爆弾酒として注文して出てくるのではなく、ビールと韓国焼酎(소주)を頼んで、席で一番若い人や爆弾酒を作るのに自信がある人が作る。早く酔わせたい上司などがいる場合は、焼酎の量を多めにして作ったりします。ビールの苦味は少なくなりますが、次の日が大変です。

자기야: チャギヤと言う発音で、カップルや夫婦で、パートナーを呼ぶときに使います。男女の区別はないです。話の途中に出す時は「チャギ」になります。ちなみに、恋人でなくても、「自分で考えろ」などと言いたい時にも「자기 마음대로 해(お前の勝手にしろ) 」という風に、「あなた自身」という意味でも使うことができます。砕けた言い方なので友人にだけ使ってください。


セジョンちゃんも可愛くて好きです〜^^

それでは、今日は以上で👋

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