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【週刊プラグインレビュー】Wavesfactory / SnareBuzz

今月はWavesfactoryのフリープラグイン「SnareBuzz」をレビューしていきます。

概要はこちらをご覧ください。

↑ プラグインは氏名とメールアドレスの入力でダウンロードすることができます。

SnareBuzzはHPにもある通り、
他の音源が近くで演奏されているときにスネアドラムのワイヤーから発生する共鳴をシミュレートするプラグインです。

ただそれだけなんですが、その効果は唯一無二です。
高価なドラム音源でもスネアマイクに対するタムやキックの被りは再現できますが、それらによるスネアのバズサウンドは再現できないと思います。

簡単な操作説明を終えたら実践編に入ろうと思います。


基本操作

SnareBuzzのGUI

SNARE
tightness - スナッピーサウンドのタイトさを調整します。ストレイナーのネジを閉める感覚で調整できます。
type - snare 01からsnare05まで5種類のスネアを選べます。材質や胴の深さが変わるような気がしますが、詳細は明かされていません。

STUDIO
mic distance - スネアからマイクまでの距離を調整します。デフォルトはオンマイクほどの距離で、離して行くほど部屋の残響も足されていきます。
room - studio01からstudio05まで5種類の部屋を選べます。部屋の材質や容積が変わるような気がしますが、こちらも詳細は明かされていません。

マスターセクション
VU Meter - SnareBuzzのアウトプットを表示します。
mix - インサートしたトラックの原音とSnareBuzzのバズサウンドのミックス具合を調整します。
out -  最終的なアウトプットレベルを決定します

かなりシンプルな作りになっているので、迷わず使えると思います。
type / roomに関しては実際に音を出してみてハマりの良いものをポチポチクリックして探せば良いのかなと思います。


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DAW上のルーティング

さて、実際どのようにSnareBuzzをルーティングして使用していくのかをみていきましょう。

最初に掲載した動画ではタムのマイクに対してSnareBuzzをインサートして、
mixツマミを使いながらサウンドメイクをしています。
が、個人的にはSnareBuzz用にトラックを作成してmixを100%の状態で運用するのがおすすめです。

なぜならスネアのバズサウンドはスネアの一部として処理をしたいからです。mixツマミを使ってバズを足していくと結局その音はタムのトラックから出ることになるので、タムにかけるEQやリバーブに影響が出てきます。
しかし実際生ドラムを録音した際にバズサウンドが収録されるのは主にスネアの裏側に立てたマイクになります。

よりリアルな挙動を求めるのであれば、SnareBuzzから発生する音はスネアの裏側に立てたマイクと一緒に処理すべきであり、スネアにかけるEQやリバーブの影響を受けるべきです。
そのため、発生元となるトラックを複製し、100%wetの状態のSnareBuzzをインサートし、スネアと同じバスで処理をしていきます。

実際のルーティングの例

オーディオトラックの複製が煩わしければリバーブトラックの様な形でSnareBuzzをインサートしたAUXトラックを用意して、任意のトラックを先途する形で運用するのもありだと思います。

使用していただくとわかると思うのですが、わりかし小さな音にも反応してバズサウンドが生成されてしまうので、気になる場合はSnareBuzzの前にゲート等の処理を挟むことをお勧めします。
ダイナミクスが鈍い場合はトランジェントシェイパーをかましてアタックを強調してしまうのもアリです。

ここまでが動画内で解説されている使い方なのですが、
個人的にオススメしたい使い方があるので次項からそれを説明していきます。


SnareBuzzの活用方法

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