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1月2日から4日まで白馬に行ってきました 日本のかすかな変化を思索する

そろそろコロナによる行動制限が緩くなってきた今年の冬ですが、子供たちもスキーに本格的にいきたくなってきたようです。
そんなこともあって、今年の1月2日から4日まで白馬に行ってきました

白馬に行ってきた

職場の年末年始の休みは1月3日まででしたが、11月中旬に職場の上長に1月4日のお休みをお願いしたところ、快諾をいただきました。
あえて4日まで休みをもらうのには理由がありました

子供のスキーキャンプのため

5年ほど前に、1月3,4日とスキーの連続した複数日の講習会に参加 しました。このときは暦上、追加の休みを取得することなく参加することが出来ました。(ちなみに、この界隈では連続した複数日のテクニック向上を目的とした講習をスキーキャンプといいます )
このときの講師陣は長野県スキー連盟所属のSAJ(日本スキー連盟)ナショナルデモンストレーター、およびSAJデモンストレーターの方たち で、子供たちはスキーのレベルアップを図ることが出来ました。
また、講習1日目終了後にパーティーが開かれて、特に子供たちはこれからのスキー産業を消費という意味でも担うことから、講師全員のサインのはいった色紙や、協賛企業からのノベルティーなどのプレゼント がありました。講習のレベルも非常に高く 、コスト以上に還元されている感じがして、子供たちも非常に喜んで参加していました。
このスキーキャンプは前回参加したのが第1回だったようです。
今後も参加したい 、と常日頃からいっていました。
その後、子供たちの中学受験があったり、コロナ禍で開催自体がないシーズンがあったり、という感じでしたが、今年は行動制限がかなり緩くなりそうだということで、参加をしようということになりました。
長野県スキー連盟(長野県連)の11月初旬に架電し当該スキーキャンプの開催の有無をおたずねしました。もう少ししたら発表します。行うかどうかは今明言できませんがホームページをチェックしておいて下さい、とのこと。
長野県連のホームページをチェックすること数日。予定が発表されました。
今年も第1回とおなじ日程と開催ゲレンデ でした。

旅程

旅程としては、1月3,4日にキャンプに参加が出来れば良いのですが、1月1日は仕事があります。2日を移動日としてしまうのはもったいなすぎます。
ということでこういう場合は我が家では1月1日夜に自宅を出発し、ゲレンデに早朝に到着。仮眠をとってから1月2日は1日足慣らしに滑ります。足慣らし終了後にホテルにチェックイン。
1月3日は1日講習があります。その夜も宿泊します。
1月4日も1日講習がありますが少し早めに終了します。その後家に向けて帰っていく
という旅程にしています。

  • 行き帰りの道中
    スキーはたくさんの道具や衣類を持っていく必要があります。さらに5人家族なので荷物は膨大です。
    ということから、我が家のミニバンに登場してもらいます。
    ミニバンの屋根にはルーフボックスをつけてその中にスキーとストック(ポール)を入れて いきます。
    キャビンの中は3列目の半分を折りたたんでスーツケース2個、そして床下にヘルメットなど、荷室の最後尾にはブーツを5足入れます。
    着ているジャケットやスキー用のズボンなどは、左右のアシストグリップ間に渡した物干し竿みたいなものがカー用品店にいけば売っているので、それを使っています。
    このように荷物および人を満載にして、移動をします。
    我が家から白馬村までの旅程として一般的なのは
    名神高速(途中京滋バイパスを使う場合もあります)→小牧から中央道→岡谷から長野道→安曇野ICで高速を降りる→白馬村まで一般国道を走る
    という経路です。
    だいたい7時間から7時間半ぐらいの行程 です。
    今回、この行程で一番実感したのが、この時期スキーにいく車が非常に少ないこと でした。
    この道中で自分の車以外前の視野やバックミラーの視野に車が写らない時間が半分以上あった と思います。
    コロナ禍以前であれば、年末年始の夜間は物流のトラックや冬山にいくとおぼしきルーフにボードやスキーを乗せたりルーフボックスをつけた車がごまんといたのですが、ほぼいませんでした。
    なんだか気色悪い感じを受けるぐらいのレベル でした。
    道中家内はちょこちょこ助手席で睡眠をとりつつ時折私に話しかけてきたりするのですが、今回ばかりはあまりの車の少なさにびっくりしていました。
    これは何も往路だけではなく復路でもそう でした。
    復路はナビのおすすめの経路は以下のようになっていました。
    白馬村から一般道で安曇野ICへ、長野道にはいる→岡谷から中央道→土岐ジャンクションから東海環状道→豊田東ジャンクションから伊勢湾岸自動車道→新四日市ジャンクションから新名神→草津ジャンクションから名神→京滋バイパス経由で最寄りのICへ
    どちらの経路でも冬の行楽客と思われる車はあまり見かけませんでした

デジタル読書とnote記事執筆はお休みしました

今回往路は午後10時にスタート したのですが、高速は時速100キロでオートクルーズで走行し、結局初日の目的地の八方尾根、名木山ゲレンデそばの駐車場に着いたのは午前5時半 でした。
それからしばしの休息として車内で仮眠をとっていたのですが、駐車場の除雪作業が行われていたようでブルドーザーの音がうるさく、結局あまり眠れず。午前7時から行動を開始 しました。
初日は午前3時ちょっと前で翌日からの講習のことを考え切り上げ ました。
その後チェックインをして夕食を食べてスキーのワックスを子供たちが塗ってくれている間にデジタル読書やnote記事の執筆をポメラでしようとしていましたが、さすがに1時間半の睡眠と、かなり激し目の運動をしたので、読書を開始して3分で撃沈 でした。
もちろんポメラに向かって記事を書くほどの元気は残されていません でした。
デジタル読書やポメラでの執筆は、講習1日目が済んでも同じような状況であり、結局色々な機器を持っていったのですが実稼働時間はものの1時間ほど でした。
長期休暇等なら午前中や午後はやめにスキーを切り上げアフタースキーとしゃれ込むところをデジタル読書はnote記事執筆に当てられると思われますが、ほぼ弾丸ツアーみたいなもの でしたので、さすがにこれは無理でした。

ホテルが絶品だった

今まで白馬村でホテルをとる場合は、八方尾根地域でホテルを取っていました。
以前泊まっていたホテルはリーズナブルで、食事もバイキングでそれなりにおいしく、スキーの乾燥室なども完備されており、八方尾根へのアクセスはホテル前のバス停からシャトルバスに乗ることが出来るという非常に恵まれたものでした。
今回予約を入れるときにそのホテルに架電したのですが、予約は満室で取れないとつれない返事(そのホテルの会員にはなっていたのですが)。
どこか予約できるところは無いでしょうか?とたずねてみると、白馬村の観光局に問い合わせてみたらどうか、との返事でしたので、白馬村の観光局に問い合わせてみました
今回はキャンプの会場である白馬五竜スキー場のそばに宿を取る ことにしました。3つほど宿を紹介してもらった中で、唯一のホテル(それ以外はペンションでした)で、電話での予約対応のときのホテルのオーナーさんの非常に丁寧な対応に惹かれ、以下のリンクのホテルを予約 しました。

白馬五竜スキー場は頂上でHakuba47スキー場と接続しており、両スキー場で使えるリフト券を優待販売もしてくれる ということがわかり、リフト券2日分も一緒にお願いしました。
宿泊して感じたことは施設全体が非常に清潔に管理されている こと。特に大浴場や共同のトイレは非常に清潔 でうちの家族には大好評でした。
さらに食事がすごくおいしかった です。


1日目の夕食


2日目の夕食

長女があまりの夕食の豪華さに食事前に写真を撮っていたのですが、普通の食事でこれだけのものが出てきます。
特に絶品だったのがお野菜類 。特に根菜はオーナーご自身の畑で収穫されたもので、さらに遅めに収穫することによって糖度が上がっているとのこと。
蒸しただけでその甘さが感じられます
にんじんも特有の臭みが無く甘い。白菜、大根、すべて非常に甘くおいしく、珍しく子供たちも肉の前に野菜を完食 していました。
また、自家製の燻製なども夕食の八寸様の盛り合わせに乗っていたり して、お酒も進みました
朝食も、信州サーモンを使った和定食風の食事でした。
朝から毎日ご飯3杯平らげていた小理屈野郎 でした(苦笑)。
家内も「今まで色々なところにスキーで投宿したけど食事も清潔感もここ以上のところは無いね」とのこと。
オーナーさんにチェックアウト時にお礼かたがた食事のことをお話ししたのですが、夏は登山客が来られる とのこと。登山客の方たちは健啖家が多くこの量でも足りないといわれるシニアの方もいらっしゃる のです、とのことでした。
私たちも2日目の夕食はヘルシーでおいしいものがたんまりと出ると当て込んで、お昼ご飯をかなり軽めに済ませていました (笑)
また訪れたくなるような宿でした。

各スキー場の様子

今回訪れたスキー場の雑感をまとめてみます。

八方尾根スキー場

こちらは白馬村のスキー場の中で一番大きなところで、長野オリンピックのアルペンスキー競技(滑降、回転、大回転)の競技が行われたところ です。

ゴンドラの麓駅の壁面

すぐ横には日の丸飛行隊が飛び立ったジャンプ競技場もあります。

車を停めた駐車場より

コースは初心者から超上級者まで満足のラインナップです。

うちの家族は中級者コースをガンガン滑るのが好き で、今回はまずパノラマゲレンデを何回か滑走し脚の感覚を戻し、その後、長女のたっての希望でオリンピックコースII(オリンピックコースIは途中に超上級者用のところがあり断念しました)を一度滑り降り、その後はリーゼンスラロームコースというこのスキー場の看板コースを数回滑りました。
白馬村のスキー場の欠点というか特徴は麓はそれなりに視界は良いのですが中腹より上はかなりガスがきつくおっかなびっくりの滑走になることが多い です。
今回も常にそんな感じでした。
雪質はパウダースノーですが、今回は少し湿雪気味でした。
私たちのホームコースほどは軽くないな、という印象でした。
ただしスキーのコントロールは非常にしやすい良い雪質 でした。
家族みんなで20キロ弱の滑走でした。

初日以外のスキー場はキャンプの行われた白馬五竜スキー場をメインに滑走していました。

白馬五竜スキー場(アルプス平、とおみゲレンデ、いいもりゲレンデ)

白馬五竜スキー場は、てっぺんにアルプス平エリアがあり、そこには初心者用のパノラマコースと、検定(バッヂテスト)などにも使われるグランプリコース、そしてその下に続くチャンピオンダイナミックコースがありチャンピオンエキスパートコースに続きます。チャンピオンエキスパートコースの迂回路としてウッディコースがあり、とおみゲレンデに接続しています。とおみゲレンデはいいもりゲレンデと隣接しておりこちらはねじれの少ない初心者および中級者コースがあり、今回の講習のメインもここで行われました。

個人的にはいいもりゲレンデでグイングインにカービングをかけた滑走をするのが非情に愉しかった です。
子供たちも同様の感想でした。
雪質は八方尾根と概ね変わらない印象でした。

Hakuba47

前述のように頂上(アルプス平エリア)で白馬五竜スキー場と接続 しています。
アルプス平を谷に向かって左側に滑っていくとHakuba47のコースにはいっていきます。
こちらは北向きの斜面で雪質が非常に安定 していて、ゴールデンウィークぐらいまでトップからほぼ麓まで滑ることが出来るスキー場です。今回はRoute1という中級者コースと家内と一緒に愉しみました。それ以外のコースも愉しみましたが、中級者コースはRoute1以外ほぼ無く 私たち夫婦にとっては少し淡泊なゲレンデと感じます。
元々ボーダーが多いスキー場で圧雪が行き届いています ので、カービングを愉しみたい人には良いゲレンデ だと思います。

スキーヤーの面々を見てみると…

今回各スキー場で滑ったり、ゲレンデの食堂で休憩していたりするときに今までには無い感じを受けました。
それは、外国人の割合の高さ です。
八方尾根は元々も海外のスキーヤーにも有名なコースだったのでコロナ禍前は1/3程度の来場客は外国人であると思われました。欧米系の人たちもいますが、中国系や韓国系の方たちもいらっしゃいました。どちらかというと中国系や韓国系の方が多い印象でした。
今回は7割程度が外国の方ではないかと思われるほどでした。多くは欧米系の方でした。ゴンドラで一緒になった海外の方と2人とお話ししたところひとりの方はオーストラリアから、もうひとりの方はおそらくカナダかアメリカからの方だと思いますが、日本に定住している方ではないかとおぼしき人でした。
また、欧米系のスキーヤーは日本の新雪(パウパウの雪なのでJapawというらしいです)を喰いに(堪能しに)来ている方が多い ようです。滑っている道具を見ると、いわゆるファットスキー といってそのような雪質で滑走時に独特の浮遊感を感じることが出来る板 を使っている人が多かったです。
白馬五竜・Hakuba47は元々あまり外国人の方はいらっしゃらない印象でしたが、今回は半分弱の方が海外からのお客さん、という感じでした。
家内は、日本に居ながらにして海外のスキーリゾートにいっているみたい 、といって喜んでいました(苦笑)

今回の振り返り

今回久しぶりの2.5泊4日のスキー行を観光することが出来ました。
果たして各人のスキーのレベルはどうなったのか を思索してみます。

子供たちはまたレベルアップした

各人キャンプの講習でレベルアップをしたと思います。
講師の先生による講評は以下の通りです。

  • 長女
    姿勢が高く、それが一番の問題 だと思っていたのですが、講師の方曰くやはりそれが一番の問題だとのことでした。
    今回の講習を通じて色々なアドバイスをいただきそれに気をつけると、それは1日目終了時に嘘のように治った とのことでした。
    滑走量を蓄積して行けば良いのでは、とのことでした。
    実際に滑っているところを家内と一緒に乗ったリフトの上から見ると明らかにワンランク上の滑りをしており、二人でびっくりしました。
    長女はまだバッヂテスト2級の合格は果たしていないです。今年のシーズンの目標はこれをクリアすること 、と本人は意気込んでいます。
    今月、来月に何回かホームコースに練習にいき、バッヂテスト2級受験をするとのことでした。

  • 長男
    時折悪いクセが出るが、指摘されるとすぐに自分で修正できる 。しかし気にしていないと悪いクセがすぐに出るので、そこに注意すると大丈夫とのこと。
    長男は小学校4年生のときにバッヂテスト1級に合格 していて、家族で一番スキーが達者です。
    教えていただくといっても、滑り込んでどうこう、というよりどのように滑るかを色々と説明を受けつつ講習は進んだ ようです。
    滑りを哲学出来るかどうかがポイント 。長男も思索するのが好きですから、これからも伸びていくものと思っています。
    スキーの板がかなり短くなっているようですので来シーズンは買い換えを とのことでした。

  • 次男
    体型がひょろっとしていて、彼の場合は、スキーをしている、というより斜面に突き刺さった釘が動いてきている ように見える滑りです。
    講師の方曰く、ターンをするときに、しっかりと板を踏み込む外向傾の姿勢がとれていなくてストレート(まさに、釘)になっている 、とのことでした。
    注意のポイントは教えているのでそれを意識して滑って欲しい とのことでした。
    彼も、そうはいってもかなり講習2日目にはかなり滑りが良くなっていると感じました。
    彼もバッヂテスト2級は合格していないので、出来れば今シーズンに 、といっています。

夫婦とも少しずつレベルアップしている

  • 家内
    結構の斜度でもそれなりに降りることが出来る ようになってきました。
    この頃はテニスに夢中になっていて良く運動するようになっているのも好影響を及ぼしている理由 と思われました。
    さらに、彼女も姿勢が高い ようですがそれの原因は長女の滑りをまねして(手本にして)いたから とのこと。
    姿勢を低くして、外向傾を保てるように色々とアドバイスをしました。
    レッスンをつけて欲しい 、ということで当日スキースクールに聞いてみたのですが、満席でかなわず でした。
    今度は子供たちがキャンプに参加しているときはレッスンをつけて頑張ってみる とのこと。

  • 小理屈野郎
    私は、自分のイメージする滑りをネットの情報や動画を参考にしつつ体をどう動かすとそうなるか、と思索しながらスキーを続けてきました。
    だいたいイメージ通りになってきましたが、もう一歩、というところです。
    どうやらブーツのフィッティングを少し甘めにして一日中快適に履けるように、というコンセプトでいましたが、これが元凶 のようです。
    現在使用中のブーツはかれこれ7年ぐらい使っています。そろそろブーツの寿命です(最悪の場合はブーツの外側がパカッと割れたりするようです)。
    今度はレース用のブーツを調達し、板も技術志向の板を利用していましたが技術選用の小回り用の板にしてみようかな と思っています。
    また、今回の講習の閉会式でマスターズ技術選 の紹介がされていました。このような大会に来シーズン以降出てみたい なと思いました。

日本の経済が思った以上に毀損しているかも知れない

少し危機感を感じたことですが、表記のように日本の経済は思ったより毀損しているのではない か、と感じました。
高速道路の空き状況や外国人の方が多く、日本人の少ないスキー場の現状 を考えると、日本の経済が毀損して、スキーなどのレジャーが手に届きにくくなってきているのではないか? と感じました。
日本人の一般的な可処分所得が減ることによって高速道路などを個人でレジャー目的で使うことが減ってきているのではないか、ということ。そしてレジャーそのものにもあまりお金をかけなくなっているのかも知れないと感じました。
ネットなどではタイに海外旅行にいっても、ホテルの値段が急騰していて以前の値段だととんでもない下のクラスのホテルしか予約できないとの話しも漏れ聞きます。
そうではないことを祈るしか無いですが、漠然と危機感を感じました。

まとめ

今回久しぶりに泊まりがけでスキー行を行いましたので、その内容を様々な点から概観し思索しました。
今回のスキー行自体はは非常に愉しく各人にとってスキーのテクニックの面からも有意義でしたが、日本の経済の毀損をふと感じさせるものでした。


今年のスキーシーズンはこの後複数回ホームコースへの来訪が続きそうです。
個人的には非常に愉しであります。

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