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【これぞ海外!】夏に鍋、冬に冷麺!? あべこべ食体験

台湾シリーズ、続いておりますが、ここで今さら(注:執筆当時3月半ばです)気づいてしまったのです。暖かくなる前に鍋の記事を書くべきだったとww 2月のあたま、めっちゃ暖かかったので、鍋の記事をその時に書かなきゃいけないという自覚に欠けていたのですよね。

なんですけど、でも、はて、海外だと「鍋=冬」ではないし……?!とかなんとか考えてたら、タイトルに書いたこのテーマ、思いつきました。夏に“温活”はわかるとしても、はて、冬に冷たいもの……?? まあ読んでみてくださいw




「冬に鍋」って日本だけ?

いや、「だけ」かはわからないですが、韓国には「チゲ鍋専門店」、台湾には「火鍋専門店」なるものが存在しますし、赤道直下の東南アジアにもタイのタイスキとか、マレーシアのスチームボートとか、あるわけですよ。あ、日本だって、ちゃんこ鍋屋さんでは年中ちゃんこ鍋を食べられるわけですよね。

逆に今こそアグー豚しゃぶ鍋を楽しめるお店がポツリポツリと増えている沖縄って、私が住んでいた一昔前はお鍋の店なんて、ほとんど見かけませんでしたけど。鍋のみならず、参鶏湯などのアツアツスープ系も同ジャンルとするならば、日本で楽しめるものはさらにグローバル化が進んでいると言えますよね。

沖縄に1年間住んだり、いろいろ旅したりしたのでわかります。暑い地域の人って「冷え性」で「寒がり」なんです。

東南アジアとなればお風呂に追い焚き機能なんて、もちろんないですし、そもそも湯船で温まる習慣がないだけでなく、シャワーも水だけ、なんておウチもあるみたいですよ!? でも、冷え性で寒がりだから、赤道直下でも辛いものとかお鍋とかを食べることが多いんじゃないか、と思っています。


私は1日たりとも「バブ浴」を欠かさず、旅先でもホテルはバスタブ必須で客室を選び、必ず湯船に浸かっておりますがゆえ(『観光地で失敗しない!「寝るため」のホテル選び』参照)「温活」はそこでじゅうぶん事足りていますので、真夏に暑いものを食べる機会は少ないといえば少ないのですが、今の時期からでも試せる、各地のアツアツグルメ体験はちらほらあるのですよ。少しばかりご紹介いたしますね。


「鍋でインパクト大」といえば、台湾の「一人1コンロ!?」鍋

台湾デビュー間もないころ、衝撃だったのが「各席に一つずつコンロのある鍋屋さん」ww

「秋風軒鍋物 華泰店」にて――この形式、コロナ禍は引っ張りだこだったのではなかろうか!?

今となっては「台湾ってこんなもんだ」って、全然違和感がなくなっちゃってるのですがw 逆にそれもビックリだったりして。

ちなみにこの形式のお店、決して少なくないのです。むしろ従来の「取り分け系」のお鍋と同じくらいか、こちらのほうが多いのではないか!?というくらい。


台湾のお鍋って、好きなスープを選ぶ → 好きなお肉の種類を選ぶ → 好きな野菜と〆の具材を選ぶ的なメニュー編成であることが多いんですよ。具材に使用するソースもセルフサービスで、お酢やラー油や醤油やソースを自分好みにいろいろ混ぜるんです。

「秋風軒鍋物 華泰店」にて

「私はこのスープ」「私は豚!」「俺は牛!」的な、もう一つに統一するのが困難です状態なので、じゃあもう各自好きにやってくれ方式となったのでしょうかね。


火鍋といえば、元祖は2種類の味を楽しむ「おしどり鍋」かと思うんですが、それすら一人分を楽しめます。

アフタヌーンティーばりの三段トレーでおしどり鍋が食べられることで有名な 「紅九九個人麻辣鴛鴦鍋」にて。
これで「個人鍋」1人分です!

確かにお鍋になると「私は辛いスープがいい」、「私は豚肉」「オレは牛肉」(ちなみに台湾のお鍋は羊肉も人気です)、「〆はラーメンがいい」「いや、うどんがいい!」など、言い出したらもう、収拾つかないほどバラエティーがありますので、この形式は効率が良いのかも。

あと野菜はあまり煮こまないほうがいい、逆にクタクタなのが好み、ですとか、「私の◯◯、取った~!」的なケンカをすることなく、一人ひとり好きなペースで食べられるのは良き、でございますよ。

「秋風軒鍋物 華泰店」にて

ちなみにこれを言ったら元も子もないですが、私は酸味のある辛さが好きなので、お鍋の味自体は韓国のほうが好みではありますw


お写真に使用したお店はこの2店です!



夏バテ予防にぜひ!? インパクト強しだったアツアツスープ

あとこれは、お鍋じゃないんですけど、ほとんどお鍋に等しい、アツアツ系グルメをご紹介いたしますね。

まず、個人的に今思い起こしてもものすごいインパクト大賞でしたのが、マレーシアはクアラルンプールでいただいた「肉骨茶(バクテー)」でございます。スペアリブなどの骨付き肉(肉骨)を、生薬とともに煮込んだスープ​​なのですが、これ、シチュー的なものを食べる感覚でオーダーしたら、まさかの、グラグラ煮えている状態で出てきて、赤道直下でこうくるかと衝撃でした。

旅行初日で、天気は曇っていて、ちょっと涼しめだったので、これなら汗もかかず快適♪と外の席にしたのですが、大汗かくし、しかも蚊に刺されたし(泣)。これなら中のクーラー効いてる席にしといたらよかったよ、とww

でもバクテー自体はとても美味しくいただきました。

お店はこちら。


お次は韓国。キムチチゲやブデチゲ、てのはありきたりなので触れません(ちなみにコロナ禍で1人前でも頼める名店は増えてはいます)。参鶏湯を紹介します。

実は韓国における、日本の「土用の丑の日」にあたる『伏日(복날 ポンナル)』には、参鶏湯を食べる習慣があるんですよ!

参鶏湯といえば、やっぱり安心と安定の老舗「土俗村 参鶏湯(토속촌 삼계탕 トソクチョン)」のものが一番私の好みの味ですねぇ。観光客だらけで長蛇の列なので、久しくご無沙汰ですが……(しかも2012年に行ったきり!?ということが発覚ww この写真、ガラケーで取ったのではないか!? 月日というのは恐ろしや……)

※2024年4月19日追記

その後、夏を待たずして、この3月、9泊10日の韓国周遊であまりに胃袋疲れましたにつき、久々に行きました、土俗村。
ちょっとフンパツして、真っ黒な「烏骨鶏参鶏湯」どやっ!


実は真夏にソウルに行ったことがないので「土用の丑の日の参鶏湯」を体感したことはありません。でも今年は夏の終わりに済州島にストップオーバーしてヘルシンキに行くことになりそうなので、食べてみようと思います。



寒い韓国で冷麺屋さんへ……目からウロコの初体験

実は『夏に食べたい!「冷麺」は韓国でしか食べられない味』にて、韓国一美味しいといわれる冷麺の有名店としてご紹介させていただいた「乙密台(을밀대 ウルミルデ)」で、あの記事公開後、目からウロコ体験をしましたので、そちらもご紹介しておきたいと思います。

行ったのは昨年の11月初めなんですけれども、最初気温が20度越えで、半袖で過ごしていて、1日で急に下がって、ソウルでは東京の真冬並みな1ケタ台の気温で、もはや、「わけわからんw」とか言いながら旅をしてたんですがw  気温差対策で思いのほか着込んでしまい、歩き回ったら逆に暑くなっちゃってw ソウルは初、という友人と一緒だったので、このノリで冷麺でも食べちゃうか!?ってなったんですね。

その時に通されたのが、いつものテーブル席ではなく、こんな味のあるオンドル(=韓国式床暖房)のお座敷部屋だったんですよ!

料理のお写真は別の日にいただいたものですが、こちらのお店の代表的メニューは、「水冷麺(물냉면 ムルネンミョン)」 15000ウォンの他、「緑豆チヂミ(녹두전(ヌドゥジョン)」 12000ウォンもあり、ラーメンと餃子みたいな感じ!? どちらも、欠かせません。

ペアでのオーダーは必須です! 

そんなこのお店の冷麺、スープに氷がパラパラ入っているのですが、お尻から下はじんわり温かく、口は冷たい冷麺でシャキッと! これまさに頭寒足熱!?

今まで味わったことのない新感覚! 夏とはまた違った感覚で美味しかったです。

夏に人気のある冷麺ですが、冬も同様に売り出すために、こんな工夫をされていたとは!あっぱれでございました。


「異国の食文化」って楽しい!

以上、掲載のベストタイミングを逃した鍋特集を、見事に!?昇華させてみました(笑)。いかがでしたでしょうか。

私にとっては「国内旅行の延長」でしかない韓国、そして、韓国が寒い真冬の「“避難”先」である台湾、そしていい加減そろそろ行きたい! 公用語が英語のマレーシアはクアラルンプール、何気にえりおちゃんの好きなアジアの旅先ベスト3を、うまく組み合わせることができました。

海外ならではのビックリ体験、まだまだ続きますよ~! お楽しみに!


※編集部および筆者より
先日、台湾で大きな地震が発生いたしました。被害に遭われた方に心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復興を祈念いたします。


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