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伝聞されしレガシーすぎるCOBOL金融システム

はじめに

金融システムは高度経済成長期に作られたシステムが多く、その多くがCOBOLで今も現役で動いているものもあります

COBOLは化石言語とよく聞かれるかもしれないですが、自分も、その一端を知るようなお話を聞きました
その話を聞くと化石度がすさまじいなぁと思うと思います



預金の上限が1000億円の銀行口座

嘘のようなほんとの話として預金口座の上限の値が1000億円になっているシステムというのがあります
中小企業の口座として使う分には問題なく使えるのでしょうが、たまに大口のお得意様が取引をしたりする場合があります


預金に桁制限があるので、1000億円以上のやり引きを行おうとすると、単純に口座に1000億円以上入金できないので、どうしようかということが起きます

さて困りましたね?
どうしましょうか?

さて、でもそこはIT専門家だからなんかすごい解決策出してくれるんでしょ?と思ったそこのあなた、すばらしい!
ITエンジニアをリスペクトしてくれてありがとう!
最高です!

解決策の答えは何と「口座を複数に分けて送金する」でした!


えっ?
そんな方法?
と思ったあなた、

そうです!
そんな方法です!


例えば1500億円をA社からB社に送りたいとします
その場合はB社に2つの口座を作って、700億円と800億円くらいで分割して送ればいいことが分かりますね

はい!
それだけです!


運用が大変そうすぎ

この話を聞いて思ったのは、システムの運用って大変なんだなというところです
普通は管理が複雑になるので、1人につき複数口座を作るのは悪手中の悪手ですが、それをやらざるを得ないような仕組みになっちゃってたのがCOBOLのシステムでした

すごいですよね?
ちょっと考えたら1000億円だと上限として厳しすぎることが判断できそうですが、設計どうなってるんだと思っちゃいます


まあ基本的には1000億円を超えるような高額な取引が頻繁に発生しないからこそできるワザっぽいですが、それにしてもレガシーさを非常に感じますね


COBOLシステムレガシーすぎ

COBOLはレガシーレガシーとよく揶揄されますが、この例だけでもわかるように想像以上にレガシーです



おわりに

そういえば、こういったCOBOLの金融システムってハイパーインフレとか起きたらどうするんですかね?
ジンバブエとか単位が1京とかいったりしたこともあるので、その世界では普通に暮らしてるだけでも阿鼻叫喚の経済ですが、それにシステム屋としてしないといけないとなると、地獄の地獄の地獄という世界になりそうですね

インフレってシステム屋にとっても恐ろしいものじゃないのかというのがコンピュータの仕組みを知ると気づき始めてしまって恐ろしいですね
まあハイパーインフレにならないのが一番です




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