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80. 立川民藝館/ Centro de Artesania TACHIKAWA(2)

立川民藝館ができたら面白い。


文化や技術の伝承にもつながるんでしょうね。


形あるものはいつかなくなってしまうけど、

文化や技術は後世に残していくことができる。


時代の移り変わりもあるので、

伝承は簡単なものではないですが、

より良いもの、より美しいものは、

自然と受け継がれていくのではないでしょうか。


この民藝館がそんな役割も担うことができたら嬉しいですよね。



さて、もし僕が亡くなったら、どうなっていくのか?


それはそれで、また自分の子供なのか家族が引き継いでくれれば嬉しい。

でなかれば、僕の意思に共感すてくれる人が、

継いでいってくれれば幸せなことです。


ところが、そういった伝承は、なかなか難しいようです。


子供からしたら親は反面教師になることが多いようで、

多くの私設の博物館や文化施設は、

後世が続けていってくれることが困難だそうです。


現に、今回パラグアイでも訪れた椅子の博物館ですが、

親父さんが素晴らしいコレクションを世界中から集めました。

(詳しくは山崎さんのYouTubeをご覧ください)


しかし、子どもたちは全く興味ないようです。

二代目に継がれることは難しいだろうと言われています。


山崎さんがお手伝いしている大阪のラスキン・モリスセンターもそのようです。


次代への後継が難しいようで、

山崎さんが運営にも携わってきているようです。


山崎さんの自宅やオフィスの展示コレクションがいっぱいになって、

置く場所がなくなれば、ラスキン・モリスセンターに置かせてもらうこともできるようです。

それは賢いなあと感じました。


よく博物館や美術館には、

貯蔵庫なつものがありますが、

保管には適していますが、人に見てもらうために作られた作品がずっと、

倉庫にしまってあるのは勿体無い。


同じ意思の人の場所でまた展示してもらえるのなら尚良いことのように思いました。


ちなみに、山崎さんが最近新築された自邸には、
ものすごい量の本棚があります。

その所々に作品の展示スペースもあります。

今回の南米旅でかなり多くの作品を購入されていたので、
今後も展示のための悩みは尽きないようです。


今回の山崎さんとのペルー、パラグアイの旅では、

多くの博物館、美術館を訪れました。


公的な場所は運営が厳しい場所もあります。

私設よりもしょぼいこともよくあることです。


ですが、こういった私設の文化的拠り所を運営していくには、

よほどの信念と資金がないと難しいですね。


あとは展示内容の質と量、価値でしょうか。


立川民藝館、どんな趣旨でどんなものを展示していくのか、

より具体的に考えていく必要がありそうです。


日本の建築やデザインに関わるもの。


パロサントのビジネスにプラスになる、参考になるもの。


パラグアイの良い美しい文化、残したいもの。


などになるんでしょうねえ。


幸い、今使わせてもらっている

農大会館には余剰スペースが多くあるので、

ここらをうまく活用していきたいと思います。


立川民藝館の開館はまだまだ先になりそうですが、

温かい意思は保温しながら、徐々に完成を夢見て、

展示していきたいと思います。


みなさん、いつでも遠慮なく遊びにきてくださいね。

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