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『頭を覆っていた霧が晴れたようだ』について

「…頭を覆っていた霧が晴れたようだ」

どこかのドラマだったり、映画だったり、はたまた漫画だったりと、なにかしらで聞いたことがあるこの言葉。

なんとなく鬱っぽい人が、人生を一歩踏み出したときに出るであろうこの言葉。
これ、実際どうなんですかね。あるんですかね。

そもそも、頭を覆っている霧がなにかってなんなんだろう。

  • まとまらない考え

  • モヤモヤした感情

  • 自分でもよくわからない思考の数々

まぁ、頭の中のモヤモヤですよね。
頭の中の霧が何かっていうと、定まらない思考のことですよね。

僕もわかるんです。
この症状とともに、ずーーーっと生きているから。

僕でいえば、もう物心がついた時からですよ。
思えば小学校のころから、このモヤモヤ及び、霧と付き合ってきた。

学生時代はそんな風に霧に包まれているとも知らず過ごしてきたわけです。
だから、僕が霧に包まれているなんて、思ってなかった。

「なんとなく生きづらいな…」

くらいにしか思ってなかったんですよね。
自分ごとになると、周りが見えなくなるってやつの典型です。

そして、20代前半に経験した引きこもり。
ここで一気に霧が深くなったのは、覚えている。

つい最近までなんとも思ってなかったことが、変に気になる。
考えなくてもいいことを考えて、深く落ち込む。人の目が異様に気になる。

この症状はつい最近まで続いていたわけです。
そして、最近でしょうか。この霧が晴れだしたのは。

「完全に霧が晴れた!!ここからが僕の人生だ!!」

みたいなことを言う気はないのですが、まぁ、数年前に比べて本当に霧が晴れだしているのだと思うんです。

もちろん、

「抜け出した霧には、実はまだ先がありました!!」

なんてオチもあるかもしれないし、(…というか、絶対ある)それでもかなりの霧が晴れてきていると実感しているんです。

こうやって(少しかもしれないが)霧が晴れて思うことがある。
健康な精神の人って、こんな身が軽い思いをしているのか…って

こんな精神でいれるのなら、なんだってできそうだな、と思うんです。
今までよくわからない重荷を背負って生きてきたから、少しだけ荷物が減っただけで、すごく体が軽くなった気がするんですよね。

これは、風邪を引いて寝込んだあと、完全復活したあとの爽快感に似ている。

気持ちいい。今の僕にはなんでもできそうだ。

なんていう万能感ですよね。
勘違いでもいいんです。この万能感と共に生きたい。


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