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信号と日常と授業。曖昧な自分。

次男「信号が四角い!」


何度か通っていたのだけど、次男に言われるまで見落としていた。

青信号だけ四角い!

「なんでだ?」

あーだこーだ考えてから、WEBを検索してみた。

①フライング防止
横の信号が変わったのを見て、青になるだろうと赤で発信するのを防ぐため

②誤認防止
道路が鋭角で交わっている等、どの信号を見たらいいかややこしい場合

③時差式信号
交通量の多い時間帯などに矢印が出るため

ざっくりこんな理由がみつかった。

が、出展は見当たらなかったので、本当かどうかはわからない。


さて、長男は、未就学時代、タイヤをものすごくみていた。

スタッドレスタイヤに履き替えただけですぐに気付いたほどだ。

次男の場合は、それが信号機なのかもしれない。よく見ている。

渡っている途中に赤になろうものなら信号無視だと手厳しく指導されてしまう。

赤色の灯火
三 交差点において既に左折している車両等は、そのまま進行することができること。
四 交差点において既に右折している車両等(多通行帯道路等通行原動機付自転車及び軽車両を除く。)は、そのまま進行することができること。この場合において、当該車両等は、青色の灯火により進行することができることとされている車両等の進行妨害をしてはならない。

道路交通法施行令の第一章第二条

これを説明しても、

次男「赤は止まれだよ!先生、いってたよ!」

いまはそれでいいけどさ、俺が信号無視したっていうのはやめてくれ!

ルール守ってますから!


先週、アリストテレスの窓のあるクラスで、「(例えルールを守らなくても)勝てば官軍の史実」について対話した。

我が家の場合、例えルールを守っていても、赤になったら賊軍となる。

赤になる前に渡りきれなければ、俺は負けなのだ。

となると、結局、ルールよりも勝ち負けが大事って話になってしまう。

本当にそうなのか?

そこらへんを、武士道精神などから次回の授業で対話する予定。


また、別のクラスではデザインにこめられた願いや意味について対話した。

この青だけ四角い信号機を見たら、子どもたちはどんな理由を考えるだろうか。


大卒後、私はドラマや映画の制作スタッフをしていたのだけど、撮影の裏側やご都合主義が気になって、作品を純粋に楽しめない時期があった。

いまは、どこにいっても「これ授業になるな」と頭に浮かんでくる。

好きを仕事にしないほうがいいなんてたまに聞くが、ほどほどがちょうどいい。

けど、ほどほどじゃつまらない。

私の場合、好きじゃないとやりたくないし、好きだとのめりこみ過ぎる実にやっかいな性格だ。


でも、昔と違うのは、仕事だろうがプライベートだろうが楽しんでいる

そりゃそうだ。

センスオブワンダーを授業にできるのだから。

関心に応じて、カリキュラムは柔軟に変えられる。

仕事とプライベートをわけられないが、わける必要もない。

どっちも自分という、いまのありかたが向いているのだろう。


子どもたちにとっても、私やアリストテレスの窓が、塾や習い事とは違った、境目があいまいな自分であれる場所であれたら嬉しい。



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