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書評 23 「パクチーとアジア飯」

東南アジアを巡るグルメ旅行記、ではありません。

5年ほど前、東京を中心にちょっとしたブームが起こったパクチー。独特な香りと風味。嫌いな人は少なからずいるけれど、ハマった人も多い。パクチーと聞いて全く知らないなんて人はいないだろう。

そのパクチーブームはどうやって起こったのか。その解き明かしから始まります。

さらに、東京を中心に日本でアジア諸国の料理がいつから、どの様に食べられ始め、根付いてきたか。タイ料理やベトナム料理だけではない。中国料理やインド料理もアジアの国からやってきたもの。あまりに日本の食生活に入り込んでいるけれど、始まりはあった。

飲食店での外食体験だけではなく、家庭料理に入ってきた過程も探る。TV番組の存在も大きかったと著者は語る。「料理の鉄人」はわかりやすい例だけれど、NHKの「今日の料理」はちょっと意外。

近現代の日本の食生活史。そこに彩りを加えたアジア食の歴史がわかります。

http://www.chuko.co.jp/tanko/2018/08/005105.html

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