「じゃあお前がやってみろ!」もうやめて!

映画に対して正直に批判的なレビューを書くと「じゃあお前が映画を撮ってみろよ!」という意味不明なコメントをいただくことが多い。

このセリフを言われたことがある人は意外と多いのでは?

よくあるこの意見は非常に不毛なので、何が間違いかを指摘して無駄な議論が勃発するのを1件でも防ごうと思う。

結論から言うと「じゃあお前がやってみろ」は、サービスの担い手と受け手の区別がついてない意見だといえる。

映画に携わる人だけでなく、料理人や写真家、会社など、対価を貰って何かを提供しているプロはまず絶対に「お前がやってみろ」言わないだろう。

政治批判に対しても「お前がやってみろ」とは普通言わない。みんな立候補しなければならなくなる。

どんな職業でもそうだが、金銭を受け取って技術やサービス、作品を提供している面があるのに、批判する人に向かって「お前がやってみろ」は道理的におかしい

サービスの担い手がどうでもいい批判と感じるか、改善すべき点と思うかは自由だが、「お前がやってみろ」とはならない。

「お前がやってみろ」は、家族で家事の文句が出たときなど、立場が対等なもの同士でかつ金銭のやり取りが発生していないときにはまだ有効かもしれない。

だからといって一般論にはできないし、使い所を間違えると恥ずかしいことになる。間違った場面で使っている人がいたら優しく「サービスの担い手と受け手だから」と諭してあげよう。


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