見出し画像

【チェロの録音方法】ORTFとABの組み合わせ

割引あり

チェロの録音ポイントは2つ


1、開放弦と指板の音響を観る

1つ目は他の弦楽器類も同様ですが
開放弦の音と指板を使った音のマイキングを決めて
そこからその二つ音響の平均ポイントを探っていきます。

プロの奏者の場合ですと
開放弦だからと極端な音響になったりはしませんが
学習者や腕が未熟な場合は極端になりがちですので
録音の際は奏者の実力をしっかりと見極める必要があります。

この辺りはチェンバロやピアノの録音とは大きく違う点になります。

2、f字孔の正面に置かない

2つ目のポイントはf字孔の正面を避けること。

弦楽器類にはf字孔やフォルテホールなんて呼ばれる
音が全体に響き渡らせるスピーカーのような場所が存在しています。

左右対称に空いている部分ですね。

ここから出る音は誕生して間もない音。

植物で例えると、発芽したばかりの音なんです。

音も同じでしっかりと他の楽器、空間、空気と融合して音が育つまで
収穫を待ってください。

さらに、ここから出てくる音は速度(音のスピード感)が速いです。

そのため、倍音などの芳醇さがあまり感じられない録音になってしまい
これも考え方は様々ですが筆者は個人的にはあまりおすすめしていません。

オンマイクかオフマイクか?!

こちらも非常に悩まれるポイントになるかと思います。

ここから先は

2,787字
この記事のみ ¥ 390〜

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?