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奇跡のような一夜から1年。累計100万再生の触感。

こんにちは。作曲家で音楽プロデューサーの齊藤耕太郎です。CM音楽などの音楽制作をしながら、KOTARO SAITO名義でSpotifyを中心に自身の楽曲をリリースしています。

14日(水)に、新曲「Offshore」をリリースしました!今日は是非、こちらの楽曲をBGMにnoteを読んでもらえたら嬉しいです。

今作では湘南エリアを中心に活躍する画家の山田結美さんの絵画作品をアートワークに冠してコラボレーションさせていただきました。ゆみさんの作品が僕は大好きで、今回の作品は僕が原画を所有しています。

最近の作品だとこれが好きすぎる。

海や女性をテーマに絵を描くゆみさん。フェスなどにも毎年出展なさっているようなので、音楽好きの方の中にもファンは数多くいるのではないでしょうか。僕の作品「Offshore」も、彼女の清涼感たっぷりの波模様のように、陸から沖に向かって吹く爽やかな風、潮の匂いをイメージしています。


アルバム発売から、丸一年。

2018年8月7日に、アルバム「BRAINSTORM」をリリースしました。当時はCM音楽の仕事が僕のライフスタイルの中心にあり、自身で作品を本格的にリリースするのは初めての事でした。

たくさんの仲間に協力してもらい、曲調も全部バラバラの10曲をリリース。そんな中、Spotifyの目に留まったのが、表題曲「Brainstorm」、八景島シーパラダイス360度プロジェクションマッピングのテーマとして作った「INOCHI」そしてバイラルチャートで1位になった「秒の間」でした。

今回、新曲「Offshore」もこちらの「Midnight Chill」というプレイリストに入れていただいていますが、このプレイリストで初めて「Brainstorm」がピックアップされてから、みるみるうちに楽曲が再生されるように。

さらに。

月末にはバイラルチャートにランクイン。ここから「Brainstorm」そして追従するようにすごい勢いで「秒の間」がバイラルチャートの上位を席巻し始めました。考えてみれば、当時も今も僕には何の後ろ盾もなく、SNSで話題になり得るフォロワー数もない。ここに入れたことも不思議でした。

そして、初めてリアルタイムに順位や数字に悩まされる経験を経て、僕の楽曲「秒の間」がバイラルチャートで1位になりました。

・・・嗚呼。懐かし。

これがあったから開けた門が、この一年どれだけたくさんあったことか。自分自身への評価は置いておいても、きっと

・無名の
・個人が
・バイラルチャートで1位


は、音楽業界的にはちょっとだけパワーワードなんでしょう。本人はいたって普通に、今も変わらず楽しく音楽作っているだけなんですけど。笑 この成果のおかげで、それまでずっと広告業界の人間だった僕に、沢山の「音楽業界の仲間」と知り合うチャンスが訪れました。


2019年。毎月リリースにおける成果。

今年はとにかく、月1ペースで楽曲を世に送り出すことを年初にJASRACシンポジウムでもお話しました。

現在、合計8曲リリースしました。こうして見てみると、僕の音楽作品のアートワークは全くフォーマット化することなく、すべてその楽曲の世界観に合わせて作られたものばかりです。ひとえに、アートディレクターを務めていただいている伊藤裕平さんのお力あってのこと。僕にとって自慢の先輩。

リリースした全ての楽曲がプレイリストに入れていただいていることが大きく貢献して、アルバム「BRAINSTORM」リリース時より遥かに僕の作品は世界中のリスナーの皆さんへ届くようになりました。

こちらは最新のSpotify for Artistsの試聴エリアのまとめです。バイラルチャートを賑わせていた頃は日本一辺倒だった僕のリスナーの方々。

現在は米国が日本を引き離し始め、アジア諸国の割合がものすごく増えています。エリアにかかわらず、約20カ国で月間1,000人以上の方が楽曲を聴いてくださっているこの状況、「世界に行く」と発言した年初の僕の目論見は、少しずつ成果を出し始めたように感じています。


そして、つい先週のことですが、僕の全ての楽曲の累計再生回数が100万回を突破しました!聴いてくださり、本当に有難うございます。

ちょうどアルバムをリリースした前後の8月8日。数奇なものです。(本日現在で、104万回くらいのようです。)とはいえ、まだまだ「累計」です。単曲で100万回、1,000万回を瞬く間に叩き出すような楽曲が初めて「ヒット作」と呼べると思うので、早く僕はそこに辿り着けるようになりたいです。


"1 Million"の感触。

noteに自分が思うことを書くとき、わかりやすいから結局数字の話ばかりをしている気がしますが、今回はあえて一つの単語として"Million"という言葉の印象について書いてみようと思っています。

英語でこの単語を使うとき、日本語で思い浮かぶのは「億万長者」的な規模感だと思います。成果に対しての一つの目安だと思いますし、この単語を使える日が訪れた瞬間、1つ上のステージにおける最下位に位置した。と僕は考えています。つまり、ようやく僕は今、世界に向けて音楽を発信するためのスタートラインに立てた、ということです。


一個人の、楽曲オリエンテッドなリリース活動の限界

ここでも書いていますが、僕は正直、先ほども書いた

・無名の
・個人が
・バイラルチャートで1位

という肩書きで登りきれる山は、もう登りきってしまった印象があります。いつまでもバイラルチャートで1位、っていうのも正直ダサいなと思っているし、今の方が慣れもあり、遥かに成果は出せている。

超短絡的に、数字上の話だけでお話すれば、僕が今いるステージには、数年、場合によっては十数年、数十年かけて地位と魅力的な作品を築き上げてきた沢山のアーティストの方々がいらっしゃいます。では、そんな皆さんと僕の圧倒的な違いって何か?

・・・

僕の意見ですが、それは「ブランド」であり、その本質にあるのは「社会的な信頼」です。金融や不動産などの業界でいう信頼とは全く異なる意味の、「この人が出す曲を、自らすすんで聴いてみよう」と思える信頼です。

聴いてくださった方にファンになってもらえるかどうかは、楽曲を聴いたり、あるいはアーティスト自身の発言や経歴をニュースで知った際、「もっとこの人の曲を知りたいな」「この人ってどんな曲やってるんだろう」と思ってもらえることだと思います。今の僕には、圧倒的にその観点でいう信頼が足りていないのだと思います。

下期の成長戦略にも書いていますが、ここから先は少し違うアプローチを試し、個人の枠を超えた成長プランを練っています。もっと沢山の人に僕たちの音楽、僕たちが提唱する価値観が伝わったら嬉しいです。


アーティストは数的根拠で人を説き伏せる生き物ではない。

これだけ数字出しておいて、こんなこと言って本当にすみません。でも、そうなんです、マジでこれは本当にそうなんです。

皆さんもきっと、そう思うでしょ?「フォロワーが沢山いるからこのアーティストは魅力的」とか「バイラルチャートで1位になったからイケている」という判断基準はあまりに価値観として他人任せのもの。真のアーティストが生み出すものは、作品や表現を通じて、訳も見出せないレベルの感動・喜怒哀楽が全身から湧いて出てくる。そこに、有名無名、肩書きなんて一切関係ありません。

僕がこれまで数字を出してきたのは、あくまで自分の表現を成果単位で人に伝える時、もっとも規模感を定義化しやすいからです。そしてそれらを無料で公開している真意は、

僕にとって数字なんて何の価値もないから。
音楽家がデータでお金をもらうようになったら終わりだと考えるから。
僕のnoteの売りはデータではなく価値観の提言と共有だから。

noteを通じて僕の音楽に少しでも興味を持っていただけているなら、これからも不定期ながら好きなタイミングで更新していきます。Spotifyで聴いていただける人が増えたのも、noteで話題にしてもらえているのも、結局は僕が書いた曲や文章の一節が誰かの心に届いた結果だと思うようにしています。


感覚的な意思共有の場をもっと作る。

より感覚的なことを伝えるには、僕の文才不足が祟って、直接お話した方が伝わりやすいことがセミナーや大学での講義を通じてわかってきました。僕は音楽家なので、それを演奏という形でお届けするのがベストだと思う一方、割と人前で自分の想いを語るのも好きなので、これから僕に興味を持ってくださる方、同志となり得る方とお話できる場を増やします。

そんな第一弾が、渋谷区の皆さんからのご縁で決まりました。

「New Rules」をテーマに、社会の次を変革していくであろう錚々たる登壇者の皆さんの中に、畏れ多くも僕も混ぜていただきました。データを用いたことはnoteで沢山書いてきているので、この時は僕の肉声でしか伝えられない、「感覚」「価値観」についての深いお話を45分間させていただきます。

日時:2019年9月19日(木)17時〜17時45分
場所:渋谷ヒカリエ 8階 8/COURT

チケットはこちらから。


これに限らず、今年後半に皆さんと直接お会いできる場を作っていく予定です。「BRAINSTORM」の頃に実現できていなかった、ライブも行う予定を現在立てています。音楽家なので、僕自身の楽曲を聴いていただいて価値を感じてくださることが一番嬉しいです。ぜひ来てください。


・・・

日々、自分自身の感覚はアップデートされ続けます。気づきがあった時は、逐一noteにも書いていこうと思っています。是非、一緒に時代を作っていきましょう!言ったからには、僕も頑張ります。目指す未来はもっと先!


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