我が家は、

少し前まで、マヨネーズとケチャップは瓶入りのものを使っていました。
味も気に入っていたし、ビンがリサイクルできるので、
それを選んでいましたが、最近の物価高騰で、
使っていたマヨもケチャも、こりゃ高すぎる…となってしまったので、
変えました。というか戻しました。
それで、いまは普通の柔らかいプラ容器のマヨネーズを使っています。
そしてふと思い出したことがありました。

子どものころ、

うちではマヨネーズを使ったあとは
膨らませてから冷蔵庫に戻すのが当たり前でした。
置き方も逆さまでした。
次に使うときに、かなり少なくなっていない限り、
逆さまにしているおかげですぐ出るので、マヨネーズがなかなか出てこない、
と困ったことはほとんどなかったかもしれません。

同じく子どもの頃、

友達の家に遊びに行ったのか、泊まりに行ったのか覚えていませんが、友達の
家のマヨネーズをみたとき、私は衝撃を受けました。

　　　　　　「マヨネーズがペシャンコのまま入っている」

小学生の頃なのか、中学生の頃なのか、はっきり覚えていませんが、
友達の家で、ペシャンコのままのマヨネーズをみたとき、私にはたったそれだけのことが、衝撃的だったのです。

　　マヨネーズって　ふくらまして　逆さにして　冷蔵庫に戻さないの？
　　　　　普通　ふくらまして　逆さにして　戻すもんでしょ。

って思いました。
と同時に当時の友達には失礼ですが、そのマヨネーズが汚くみえたことを覚えています。

新婚の頃、

マヨネーズを使った後、ペシャンコのまま冷蔵庫に戻す夫に、
やっぱり違和感がありました。
　　　　　　　　　　　　ふくらまして戻してほしい
　　　　　　　　　そもそもなぜふくらまして戻さないの？
　　　　　　　　　　　　　次使う時、不便じゃん
って思っていました。
でもそれは夫には伝えず、私が気付いたときに、自分でふくらまして
冷蔵庫に逆さで入れ直していました。

そして、いま

瓶のマヨネーズを使ったりなどを経て、再び柔プラ容器のマヨネーズを使い始めて、私はマヨネーズが、

　　　　　　　　　　　　膨らんでいてもいなくても、
　　　　　　　　　　　　普通置きでも逆さ置きでも
　　　　　　　　　　　　　　　どっちでもいい

という境地に自分がいることに気が付きました。
なので、いま我が家の冷蔵庫にあるマヨネーズは、
使ったあとそのままのペシャンコだったり、
使ったあと空気を入れて膨らんだ状態だったり、いろいろです。
ちなみに置き方はスペースの問題で逆さです。
（ビン類を入れている扉の棚では、普通置きより逆さ置きの方が入れやすい）

ペシャンコマヨネーズに、

衝撃を受けた私を思い出すと、
育った家庭の習慣、環境の怖さを思いました。
別にマヨネーズがペシャンコだって、なんの問題もないのに、
私はたったそれだけのことで、人をだらしがないと判断していました。
でもマヨネーズをふくらまし逆さに入れることも悪いわけじゃない、
むしろ良いかもしれない、
でも幼い私の心には、そうすることが絶対で、正しくて、
それ以外は悪のように入ってしまったのだと思いました。

多分それはマヨネーズのことに限らず、
うちは全然散らかっていないとか、いつもキレイということが、
人を見るときのなんらかの基準なっていました。
母とその父である祖父はとてもキレイ好きな人たちです。
母からはあまり感じませんが、祖父が家や車や洋服にいたる全ての持ち物をキレイにしていた理由は、なんとなく見栄や自慢が入っていた気がします。
そんな雰囲気を幼い私は感じて、それ意図せず自分のものにして、それが正しいと思い込んで振る舞っていたのだと思います。
母や祖父を責める気持ちもありません。
ただそうだったというに過ぎません。
（20代の頃は家庭環境のせいだとグレた時期もありましたw）

でも今の私は
そんなことはどっちでもいい、と心から思います。
ベースは、「私の気持ちのいい冷蔵庫」ということだけ。
その日の気分や、疲れや、元気度で
ふくらんだマヨネーズの日もあれば、ペシャンコマヨネーズの日もある。
それでおっけいです。

でもきっと元気が続いていれば、
　　　　　　私のマヨネーズはいつでも膨らんでいるでしょう。

読んで頂きありがとうございました＾＾