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夫からの一大告白、その前に。

『オレ、こちをに今まで言ってなかったことがある』

楽しい夜ごはんの時間、二杯目の生ビールをぐびぐび飲む私に夫が切り出した。『なにー?』と平然と答えたけど、秘密を打ち明ける寸前の彼の顔をちょっと見るのに心がざわついた。ほんと、大変長らく感じることがなかった『フラれたらどうしよう』っていう不穏な気持ちがひょこっと顔を出したのです。

これは本当に久しぶりの感情で、なんだか感激を覚えてしまった。いまから夫が言う言葉の内容そっちのけで〝なに?この気持ち、ちょっとちょっとお久しぶりー!〟みたいな再会の喜びにふけってしまったほどに。

考えてみると、恋人の時やそうなる前は、彼の一言ひとことが私の喜びやがっかりや悔しさや明日の活力にまで影響を与えていたんだった。ちょっとした空気の淀みやなんとなくの愛情を敏感に感じ取って、あーだこーだと頭を使っていたのです。

長く一緒にいて、毎日楽しく笑いあって、夫がいる生活が幸せでそして当然で。だから、彼の発言や醸し出す空気くらいじゃ、私の心はびくともしないごう慢を生んでいたのかもしれません。

『実はね。』

突然の夫の言葉に、まるでフラッシュバックするかのように蘇った〝恋していた頃のわたし〟あぁ、そうだ。そうだそうだ。こんな風ないろんな戸惑いや不安や嬉しさを乗り越えて、今2人当たり前のように笑いあえる関係になったんだった。

たったの数秒の間で、驚きと不安と郷愁と反省がざざざーっと胸をかすめていったから、やっぱり夫の存在はとてつもなく大きいのだなと。そう思ったのでした。

ほんで、その告白内容は何だったのかという点は、また改めて。とにかくこの貴重な経験を、書き留めておきたい今晩なのです。

さぁ、また明日。

#夫婦 #家族 #暮らし

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