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思い出せそうで思い出せない

岩合さんのネコ歩きを観ていると、いつも思い出せそうで、でもはっきりとは思い出せないなにか懐かしい気持ちになる。
秋まじりの夏の終わりの昔住んでたお家の朝、が有力…なような、ラジオ体操へ行く日の朝、それとも小学5年生のときの学校行事のキャンプの朝…
空気が澄んでて、少し暑いけど少し涼しくて、風で揺れる葉っぱの影やこすれる音
なんだろうな、どこだろうな、やっぱり昔住んでたお家がしっくりくるのかな…
絶対知ってる空気なのに。これ!とわからない。ふんわりした記憶。
映像も音楽も自然の音もナレーターの方や岩合さんの声もすべてが調和していて、なんだろうな。いつか、ああ。これだ。としっくりわかる日が来るのかな。

もうひとつ、あって。
図書館のお料理のお菓子の棚を見ていると、いつも何か懐かしい気持ちになって。
それは、昔読んだ何かのお話を思い出すような、でもそれは、親に読んでもらっていたような、でも、親と図書館へ行くような時期に図書館を利用したことは記憶にないので、お家だと思うのだけれど。
料理の本、というより、おはなしの中でお料理のことが書いてあったか、それとも、何か作ろうと思っていたとか、
なんだろう…なんだっけな…と書架整理しながら(あっ。働かせていただていたし、働かせていただいています)もう、何十年も思っている。
本だとしたら、少しでも内容がわかれば…と思うけれど、本なのか、空気の記憶なのかわからないし、ふんわりしすぎて誰にもきいてヒントを得ることもできず。
あとひといき、ひといきで、これだ。というところまできていそうな気持ちもするのだけれど。
それが果たしてひといきなのか、遠いのか。

いつかしっくり、ああ。これ。と思い出したい。