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ライター組合を卒業するにあたり

私がライターを始めたのは2018年夏のこと。少しずつ仕事が増え始め、ライターとしてこのままでいいのか?SEOって勉強しないといけないの?といった不安を抱えるようになった。そんなときに募集が始まったのが、佐々木ゴウさん主宰のオンラインコミュニティ「ライター組合(通称ライ組)」だった。2019年5月のことである。

あれからもうすぐ3年。私は3月いっぱいでライター組合を卒業する。退会ではなく、あえて「卒業」と言わせていただきたい。卒業を前に、今回こういった決断をした理由を少し聞いてもらえたらと思う。

ライ組のおかげで見つかったライターとしての方向性

一期生としてライ組に入ったときはまだライター歴8か月の初心者ライターだった。SEOの意味さえ分からなかった私には、ライターとして成長する、ひとつの転機だったと思う。文章は書けても、Webライティングについては何も知らなかった私にとって、ライ組での学びは本当に新鮮で楽しくて仕方がなかった。

オフ会でゴウさんやライ組メンバーに会って交流を深め、個人的に仲良くなって連絡を取り合えるような仲間もできた。

悩んだときに相談できる相手がいるのは、こんなにも心強いものなのか

ライ組での部活動には積極的に参加し、講座はできる限りリアタイ視聴。かなり熱心に活動していたと思う。とにかくすべてが楽しかった。

自分のライターとしての方向性を見つけ「整理収納ライター」を名乗るようになったのは2019年末だっただろうか。多くのライターの中で選ばれるライターになるためにと、自分なりに考えたブランディング戦略のひとつだ。

これが割とうまくいき、仕事は順調。そんな中で、ライ組にはどんどん新しいメンバーが入っていく。あっという間に5期・6期…と増えていき、自分の立ち位置は質問する側から質問に答える側になっていった。giveされてきたものを、今度は私がgiveする番だと感じるようになったのもこの時期だった。

ライターとしての意識が変わった2021年

私は決して量産できるライターではない。だから、たくさんの記事を書いて稼ぐのは難しい。それならば私にしか書けない価値の高い記事を提供して、そのぶん高い報酬を得るようにしていこうと思った。2021年の春頃、私は整理収納ライターから片付けコラムニストに肩書きを変えた。SEO記事ではなく、より専門性を高めたコラムを書く比率を上げていきたい。そんな思いからだ。

ところが2021年秋にストレスや疲れ、更年期によるめまい症から、起き上がれず記事がまったく書けない時期があった。ライター仲間は20〜40代と若い人が多い。50代の私が同じことを続けていたら、こういう結果になってしまうのだ。無理をするのはやめよう。

ならば、無理せずにどんなことができるだろうか?と自分に問いかけ、ライター以外の仕事の比率を少しずつ上げていくことを考えるようになった。

もちろんライターをやめるつもりはない。だが「働き方は変えていこう」と思ったのだ。

あえてライ組を卒業する

今の私は、ライターでバリバリ稼ごう、たくさん書こうという意識があまりない。もちろんこれまでのクライアントさんとの案件は続けていくつもりだし、ご依頼があれば条件によっては引き受けるつもりだ。ただし無理のない範囲で。ここは譲れない。

だから、これからライターとして頑張りたい、いろいろ吸収したいと、(実際にはお会いしたことはないけれども)目をキラキラさせているライ組の新入生たちが眩しく見えた。
そこまでライターとしての情熱を持てなくなった私が、いつまでもライ組にいていいのだろうか?と思うようになった。ならば卒業しようと決意したのだ。

もちろん、ずっといてもいいんじゃないか?という思いもある。でも、ひとつのコミュニティに「情」だけで長く居続けて、いい結果になった試しが私にはない。だから、好きなうちに区切りをつけようと考えた。

それにgiveされっぱなしなら罪悪感もあるが、私の中でgiveされただけのものはお返しできたんじゃないかなと思っている。

ここだけの話、自分の仕事があるのに、つい質問に答えたくなってしまう性分なので、情報を必要以上に入れたくないというのもある。わがままかもしれないが、これからはできるだけ自分のために時間を使いたい。もう若くはない私にとって、時間は貴重なものだから。

ゴウさんはじめ、みみこさんや運営の皆さん、そしてライ組メンバーには感謝しかない。

ライ組を卒業しても、SNSを通じて交流を続けていただけるとうれしいなと思っている。相談事があればDMでお答えするし、リアルでお会いすることもやめるわけではないので。

最後に。

本当にありがとう!

Merci beaucoup pour tout!

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