ひとつでは多すぎる(One is too many)
読んだ本の内容を、できればいつまでも覚えていたいのだけれど、どうにもこうにも忘れっぽい。弾けるようになったピアノの曲も、数ヶ月も過ぎたら楽譜がなければ弾けなくなった。周囲は自分よりも記憶力に長けている、つねづねそう感じてきた。
本は読み捨てでかまわない。
本を読んだら、忘れるにまかせる。
書物は心の糧である。(P50)
それでも、読めるだけの本は読みたい。わたしはしかも、読む速度まで遅い。あれだけの時間をかけたのに、どうして忘れてしまうのか。もったいなくて仕方が