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014「最果ての季節」ここにある光をみんな集めてみたくない?

「紗奈子は、四季さんになりたがっていただろ」
 それは、考えてもみないことだった。
「おまえは、なにかというと俺を追いかけまわしていたけど、実際、その先にはいつも四季さんの姿を見ていたんだ」
 わたしたちが話しているのを、気にする客はいなかった。すぐそばには誰もいなかったし、反対側ではすでに舟をこぎはじめている影があるだけだった。

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1,637字
学生時代にとある公募で一次審査だけ通過した小説の再掲。 まさかのデータを紛失してしまい、Kindle用に一言一句打ち直している……

❏掲載誌:『役にたたないものは愛するしかない』 (https://koto-nrzk.booth.pm/items/5197550) ❏…

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