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アルフォンス・ミュシャのゾディアック愛す。一生ものとして、傍にいてもらうのです♪

今回は、私が手放したくない宝もの、アルフォンス・ミュシャのゾディアックという絵について書いてみようかと。

15年程前、文房具店で、ポストカードに刷られていたゾディアックを見たのが、最初の出会いでした。

とても惹かれて購入し、小さな絵画として飾って楽しんでいました。アートに特別関心があった訳ではなく、ミュシャについても殆ど知らなかったんですが。

ある時、ミュシャの展示会があることを知り、軽い気持ちで足を運んだところ、その色使いや絵のタッチ、美しい世界観に心を奪われました。

まさか買って帰ることになろうとは夢にも思わなかったのですが、店員さんに勧められ目の前で眺めるうちに、自分の部屋に飾りたいと思うようになりました。

ゾディアックの他にもう一つ気に入った作品があり、どちらかを購入しようと代わる代わる見比べて悩みました。

もう片方の作品には、ゾディアックよりも若い、色気のある小悪魔的な女性が描かれていました。躍動感のある絵で、こちらもとても素敵だったんですが。

いろいろな説明を遠くで聞きながら、自宅に飾ったら、毎日どちらを眺めたいか?と考えたらハッとして、その一瞬で迷いなく心が決まりました。自分はやはりゾディアックに特別な思い入れがある、と気付きました。

ゾディアックは、非常に印象的な女性の横顔が描かれた作品です。叡智を感じさせる眼差し、慈愛に満ちた柔らかな存在感、聡明さが伝わる穏やかな表情、心美しく歳を重ねた落ち着き、凛とした精神的な強さが、溢れ出るような絵です。

背景に描かれた十二星座が、さらに彼女に謎めいた雰囲気を与えます。艶消し仕様の高級感のある金の額縁は、彼女の気品をより引き立たせるなぁ、とも感じました。

彼女を壁に飾り、理想像として、毎日眺めながら自分を磨き、一時の若さでなく、内面からにじみ出るような美しさを持つ女性を目指したい!と思った私は、一生ものとしてこの絵を買うことにしました。それまで、絵画を買ったことなんて一度もなかったんですが、大枚をはたいて購入しまして。

15年以上経った今でも、彼女の気高さと神々しさには溜息が出るほどです。時々眺めて、彼女の瞳の奥深くにあるものや、深く鋭く見通す先に思いを巡らせ感じようとすると引き込まれ、以前にも増して神秘的な魅力を感じます。

飽きてしまうかなぁ、大きいものだし、買って後悔するかなぁ…とほんの少し思いましたが、全くそんなことはなく。逆に、こうやっていつでも好きな時に、何度も鑑賞して惚れ惚れして、なんて良い買い物をしたんだろう、と思います。

彼女を部屋に飾ってみて、美しいと感じるものを、常に傍に置いておくっていいなぁ、気持ちの豊かさのためにお金を使うって大切だ、と思うようになりました。

ここ十何年の間に劇的に人生が動き、自分自身が大きく変わりました。自分では、次々と課題が見つかって相変わらず四苦八苦しているものの、“凛とした大人の雰囲気”、“漂う海外の空気感”“纏っている多幸感がスゴイ”など、これまで言われたことのないような反応が得られて驚くことが多くなりました。

目標となる女性と四六時中一緒に過ごしてきたことが、これらの結果に繋がった部分はきっとあるだろう、と感じています。

これからも日々眺めて、一体化していきたいなぁと思っています。

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