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沼らせるってなんだよ、ちゃんと愛せよ馬鹿野郎

Instagramとかショート動画を見ていると「男を沼らす方法5つ紹介するね」とか「女を沼らす3つの方法」という、沼建築業者の自称恋愛マスターのカッパ共がたくさん動画を出されており、違和感を感じる。

沼らす、ってなんだよ、ちゃんと愛せよ馬鹿野郎。沼じゃなくて温泉になれ。幸福のお湯に浸からせろ、乳白色の温泉の元じゃだめだ、お前の愛情掛け流し100パーセントの温泉に浸からせろ。なんなら桶に乗った日本酒も出せ。愛することを出し惜しみするな。別に、どうしても好きなわけでもない適当な異性に好きになってもらって「自分ってイケてる、大丈夫」と安心したくてスタンプカードを貯めてるのなら、そんなの恋じゃねェし、お前は沼でもなんでもねェ。ドブだ。クソドブ。終電逃したサラリーマンがゲロ吐く駅の側溝と同じだ。お前はそのレベルだってことをまず一度自覚しろ。

良心から言ってることだけは信じて欲しいんだけど、そんな経験で積まれるのは、全部マイナスにしかならないんだよ。好きでもない異性を姑息なテクニックや駆け引きで振り向かせたところで、お前の経験値は上がらないし、ドブ野郎の肩書きが増えるだけだ。そんなに自分に自信がないなら、早寝早起きでもしてろ。毎朝5時に起きれる自分を愛せ。勉強して、一冊でも多く本を読め、自分の趣味じゃない本でも映画でも、少しでもテリトリーを広くして知見を積め。イエベかブルベかと同じくらい、自分の年収がいくらになるかを真剣に考えろ。ハッキリ言ってその方が100倍幸せになれる。間違いない。ドブでした恋愛みたいな経験は恋愛もどきでしかなく、お前を幸せになんかしてくれない。せいぜい歳とって「あの時のあいつ、まじキモかったよね」という退屈な酒のつまみにしかならない。

「沼らせる」なんて「鬼にならないか、杏寿郎」と同義語。鬼とカッパが入れ替わっただけ。胸を張って「ならん!俺とお前は価値観が違う!」と言ってお断りしてやるべきだ。勧誘はダサい。勧誘は大して良くないものを良く見せて勧める行為だ。お前自身が本当に良いものなら、勧誘ではなく相手をご招待してさしあげろ。お前温泉に招待してやれ。なんなら観光チケットも付けておけ。決して自分を安売りしろと言ってるのではない。自分史上、最高の待遇でおもてなしして差し上げろ、と言っているのだ。おもてなし側がそれで疲れてしまうなら元も子もない。行ける最大限の出力で頑張っていこう。

私が言いたいのは、沼らすだとか沼らせるだとか、流行ってる言葉に流されるんじゃねぇよということ。お前らも私も、そのまんまで可愛いし愛くるしいんだよ。つまんねぇ他人と比較して騙されてんじゃねェ。沼は沼。ドブはドブ。お前は真っ直ぐ生きてる限り永遠にダイヤモンド。価値があって美しくて最高なんだってこと。覚えておいて欲しい。

この先、どんなに激しい燃えるような恋愛をする事が出来たとしても、「最初の一回」、つまり初恋は人生にたった一度だけ。
初恋っていうのは、初めて好きな人が出来たとか、初めて付き合う人が出来たとか、そういうことを言ってるんじゃねェ。「本気で愛する人が出来た」らそれが初恋なんだよ馬鹿野郎。

沼なんか建築してるんじゃねぇよ、恋愛に本気で向き合え。本当に好きな人相手に沼なんか作ってんじゃねぇ、温泉を掘れ。湧き上がってくるお前の源泉を、相手の最も浸かりやすい温度に合わせろ。お前温泉の効果効能を見せ付けてやれ。

お前らには沼でもドブもにあわねぇよ、幸せの湯に浸れ。肩まで浸かれ。10と言わず、100まで数えろ。愛の温度を思い知れ。

ほっかほかになったら、お風呂上がりに一緒にフルーツ牛乳を飲もう。めちゃくちゃ気持ちいい風に吹かれて、さっさと家に帰れ。本日の説教は以上だ。解散。

このお金で一緒に焼肉行こ〜