見出し画像

半径三メートルの日常で、「宝探し」を始めよう。

定期的に読み返す本の中に、
『壁を乗り越える 安藤忠雄の言葉』という1冊があります。

(「冷めた心に火をつける本」と銘打ってあるので、人に言うのは少し恥ずかしいのですが…。)

その中でも好きな言葉の1つが、タイトルに挙げた

半径三メートルの日常で、「宝探し」を始めよう。

というものです。

とても好きなフレーズで、2年ほど前には部屋の壁に掲げるくらい気に入っていました。

今日の仕事からの帰り道、ぼんやりと
「自分の手の届く範囲のことくらいは、丁寧に整えたい。わたしが触れるものくらいは、しっかりと選びたい。縁あって接する人のことは、大切にしたい」
と思いました。

世界は広くて、自分の力の及ぶことなんて限られているのだから、その範囲くらいはちゃんと意思を持って行いたい。

ちゃんと、好きな服を着る。歩きやすい靴を履く。走りやすい自転車に乗る。
気に入った器を使う。害のない食品を選ぶ。調味料にこだわってみる。
柔らかい光の照明を点ける。優しい音楽を流す。心が安らぐ香りを広げる。

そんな風にして、一個いっこ、自分なりの判断軸を持って選んでいきたいなと思いました。

そして、ふと安藤さんのあの言葉を思い出して、よい言葉だなぁと再確認しました。

半径三メートルの日常で、「宝探し」を始めよう。

日常の中に、すでにある楽しみを見つけよう。
日々の中で、宝物みたいに大切なものを使ってみよう。
誰かの日常を、少したのしくするようなものを作ろう。


44/555

#エッセイ #安藤忠雄 #本



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?