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あの桜のように、 においたつように美しかった私。 春の長雨に降られて、桜は色褪せる。 そ…
「霞立ち木の芽もはるの雪降れば花なき里も花ぞ散りける」 古今和歌集・紀貫之 立春を過…
「君ならで誰にか見せむ梅の花色をも香をも知る人ぞ知る」 古今和歌集・紀友則 今年も梅の花…
「冬枯れの野辺と我が身を思ひせば燃えても春を待たましものを」 古今和歌集・伊勢 あなたは…
「うらみわび待たじいまはの身なれども 思ひなれにし夕暮の空」 寂蓮法師 二度とやって来…
「秋立つと目にはさやかに見えねども 風の音にぞ驚かれぬる」 古今和歌集・藤原敏行 山が…
夏の物思い まるでわたしは蝉のよう。 昼はあなたを想って泣き暮らす。 声が枯れるまでいつまでも。 まるでわたしは蛍のよう。 夜は恋の炎に身を焦がす。 どうかあなたに気づいてほしい一心で 蝉のように声を上げ、 蛍のようにこの身を燃やす。 蝉も蛍も、命懸け。 わたしも命懸けで恋をしている。 こんなわたしをほうっておくの
「川の瀬に靡く玉藻の水隠(みがく)れて人に知られぬ恋もするかな」古今和歌集・紀友則 さら…
「いつまでか野辺に心のあくがれむ花し散らずは千世も経(へ)ぬべし」 古今和歌集・素性法師…
「山桜霞(かすみ)の間よりほのかにも 見てしひとこそ恋しかりけれ」 古今和歌集・紀貫之…
今回は立春の歌です。 おとといは立春大吉の日。 暦の上でいうと、実はもう春なのです🌸 わ…
「このたびは幣(ぬさ)もとりあえず 手向山(たむけやま) もみじの錦 神のまにまに」菅…
「ももくさの花のひもとく秋の野に 思ひはなたれむ人なとがめそ」 古今和歌集 ※花が咲き…
「夢路にも露やおくらむ 夜もすがら通へる袖のひちて乾かぬ」 古今和歌集・紀貫之 (夢の通路にも露が置かれているのだろうか。夜どおし通うわたしの袖口は濡れて乾かない) あなたを想って眠りにつく。 夢の通い路をとおって、 あなたのもとへ逢いにゆく。 あなたの夢に私が現れたはずだよ。 でも不思議なことに 目を覚ますと涙でこの袖が濡れていた。 あなた恋しさに いつの間にか泣いてしまったみたいだ。 それとも あなたに逢いにゆく夢の通路に 露が置かれていたのだろうか。