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梅雨だし、雨だし、湿度も高いし、とりあえず映画を観よう②

今日も好きな映画について。私がもっとも好きで、映画館で何度も観た上にDVDBOXを買い、さんざん見たくせに、アマプラでやってるのを見て、大興奮するくらい好きな映画がある。

「ロード・オブ・ザ・リング」だ。

調べてみると、この映画って、2001年なんだ! もう22年経ったのか~。ずいぶん前の映画だけど、私は22年間ずっとこの映画が一番好き。おそらく、一番観た映画だし、これからも観るはず。

タイトルが示すように、この映画のメインは「指輪」だ。ストーリーを少し紹介すると、闇の支配者である冥王サウロンは、指輪を作った。この指輪は、世界を滅ぼす力を持つ、特別なもの。サウロン自体は、戦いにやぶれて支配する力を失ってしまったが、この指輪を取り戻し、復活を狙っている。しかし、指輪の所在はわからない状態が長く続いていた。

ひょんなことから、指輪を持つことになったのが、ホビットのフロドだ。指輪がサウロンの手に渡れば、世界は滅びてしまう。そこでフロドは、魔法使いのガンダルフ、”ストライダー”のアラゴルン、エルフのレゴラス、ドワーフのギムリ、人間のボロミア、そしてホビットの仲間であるピピンとメリー、サムとともに、指輪を滅ぼす旅に出ることになる…

というのが、第一章「旅の仲間」のあらすじ。もっと詳しく知りたい方は、こちらをどうぞ

『ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間』あらすじ・キャスト【シリーズ1作目】 | ciatr[シアター]

この映画の原作は、J・R・R・トールキン。原作が壮大過ぎて、映画化は無理といわれていたのを、ピーター・ジャクソン監督(ニュージーランド)ががんばってくださった。映画にはたくさんの素晴らしい風景が出てくるが、ニュージーランドで撮影されたものだそうだ。

この映画は、とにかく登場人物が多い。ファンタジーなので、現実の世界とリンクするところは少ないから、説明がいる。指輪をめぐるストーリーも複雑だ。

だけど、映画にはブレない世界観がある。そこがすごいのだ。感動しかない。

第一章で心に残っているのは、「欲」というものの罪深さ。エルフや魔法使いは、能力が高く優秀なんだけど、指輪を持つことはできない。なぜなら、彼らは優秀であるがゆえに、「この世界をもっとよくしたい」という欲があるから。欲があると、指輪に毒されてしまうのだ。

欲というのは、「よい」「悪い」の境界線が実にあいまいだ。

最初は「利他の精神」だったとしても、それはいつのまにか変わってしまう。それはめずらしいことでも何でもない。目標達成という欲のために、捨てなければならないことや、見失ってしまうことは多々あるだろう。

欲というのは、いつの間にか最初の目的を見失わせる力がある。それは、たとえるなら毒だ。欲が強ければ強いほど、心は毒されてしまうように思う。

しかし、欲がないと、生きることはできないし。私たちは、とんでもなく厄介で、取り扱い注意なものを心に秘めていることになる。

また、「世界を良くしたい」という目的があっても、それが「誰にとっての良い」なのかも、難しい。すべての人にとって良くなれば言うことはないが、そんなのは無理。なぜなら、それぞれの立場があり、それぞれの考えがあるからなぁ…

みたいなことを、この映画を通して、深々と考えてしまうのだ。

ストーリーはファンタジーだけど、ストーリーの根底にあるのは、とてつもない深いもの。それをどう呼べばいいのか…哲学? ちょっと違うな。いずれにせよ、私にとっては大変考えさせられる作品なのだ。

ということで、また次回もこの映画について書くかも。お読みいただきありがとうございました。




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