見出し画像

宴の終り

9月末より開催してきた植田明志個展「風の祭 -KAZE Fes-」、
一昨日を以て終了致しました。

今回に限らず、展示始まってしまうと終わるまであっと言う間です。
植田明志の個展は、約2年振りの開催という事もあって
連日、沢山のお客様にご来店頂き、
作品たちの多くはお迎えが決まりました。


昨日から展示入れ替えの為、Sipka実店舗はお休み。
お迎え頂いた作品たちの梱包〜発送作業が始まります。
「風の祭」の作品たちが揃った状態もこれで見納め。

少し寂しくもありますが、みんなお迎え先でも可愛がって貰うんだよ〜と
祈りつつ旅立ちを見送ります。


「星の骨」

これは夢の化石である。
眠ったように動かない夢の化石は数多くあるが、
この化石は未だ鼓動し、動こうとしている。
それは、叶わなかった夢の化石だからだ。
まだ自分の夢が叶うと信じて疑わない。
この夢の持ち主は、どんな夢を描いていたのだろう。。。

「star traveler」

この珍客は、私の仕事机の片隅で、そっと体を休めていた。
竜のような飾りの冠は、目の様にみえるそれを光らせては、
私に威嚇しているようだった。
この冠の主は、自分はスタートラベラーで、
星間旅行をしている者だと礼儀正しい口調でいった。
次に行く星はどこの星なのかと尋ねると、
もうすぐであなたの星ですよと、
これまた丁寧な口調で言った。

「風を歌う双子」

この不可思議な鳥は、いつも何か歌っている。
歌っていなければ、もしかしたら自分たちが離れ離れになるのではと
恐れているように見えた。
先にひとりがリードし、慌ててもうひとりがハミングする。
私はそんな彼らのお世辞にも上手とはいえない歌を聴きながら、
遠い昔の記憶に想いを馳せた。

「moon child」

月と夜が離れ離れになってから、もう随分時間がたった。
夜はといえばいまだにずっと子供のままで、
何かを掴むようなしぐさをしては、目に涙をためているだけだった。
今思うと、きっと月は夜のために祈っていたのだった。
夜は月を欲し、月は夜を欲していた。
月をなくした夜は夜であることを忘れてしまった。


「星をみる鳥」

この不可思議な鳥は、
夢を忘れた大人達の元へ舞い降りると言われている。
どこかへ置いてきた夢への罪悪感を、この鳥は見出すのだ。
その大人の顔をじっと覗き込み、
その額のような顔の中にある、宇宙に誘っていく。
彼らは、あなたにそっと問いかける。
叶わなかった夢は、彼らの顔の中へ写しこまれ、
まるで古くからある美しい絵画の様に、
永遠に遺るのだ。


「月のオリジン と 風のオリジン」

宇宙が大きな産声をあげたとき、星達が生まれた。
その時に、きっと星たちは記憶という概念と、
夢という概念を持っただろう。
星たちの記憶、星たちの夢。
今なお爆発的なスピードで膨張し続ける宇宙の先っぽに、
きっとそれは存在しているのだ。





植田明志の海外での人気が高くなってきたこともあり、
個展会期中は、アメリカ、フランス、中国等からのお問い合わせも沢山。
現在も連日、google翻訳先生のお力を借りながら、対応中です。
google翻訳先生ありがとう!

今日はフランスから植田明志のオーダー作品をご依頼頂いた方のお友達が、受け取りにお越し頂き、無事お渡しが完了してほっと一息。
いやー。拙い英語ながらもなんとかコミュニケーションが取れてよかった。よかった。
ちょっと本腰入れて外国語の勉強をせねば!と改めて思いました。
I learned how important it is to study English.

noteの更新も、これからはもうちょっとマメにしたいと思います!
(するとは言ってない)。

作品はこちら↓からご覧頂けます。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?