ネットフリックス CEOのTED Talk

NetflixのCEOのリード・ヘイスティングス氏のTED Talkです。
かつてはDVDレンタル事業を行っていたNetflixが、ストリーミングサービスからオリジナルコンテンツの制作へと歩みを進めて行く過程が語られています。

DVDレンタル事業を行っていた頃からNetflixは、
「100年後も同じビジネスをしているとは思わず、未来を予測して次のビジネスを考え続けていた」
とのこと。
どこかの国のハンコ業界の皆さん、聞いてるかな?

興味深い内容がいろいろと語られていますが、私が一番「なるほど」と思ったのは、
「以前はユーザーに10本の映画を提示して好きな作品を選ばせ、その結果を”新作のお勧め”に使っていたが、今は止めている」
という話。
ユーザーは「これらの映画のなかで、どれが1番ですか?」と尋ねられると、「1番で”あるべき”だと思う作品」を選ぶけれど、実際にその種の作品を積極的に観るわけではないとのこと。
つまり、この調査には意味がないというわけですね。

私も自分の仕事を通じて、「読者、観客の好みを事前に調査し、それに合わせた作品を提供しようとすること」が、実はそれほど効果的でないということをよく感じます。
その方法でうまく行くなら、コンテンツ制作はすごく簡単になると思うんですが、そう甘くはないです。
「どんな作品が見たいですか?」と尋ねられても、「自分がどんな作品を求めているのか」を言語化するのは、そう簡単なことではないですし、得られる回答は自ずと「既存作品の〇〇のようなもの」というものになると思います。
作り手がそれに沿っている限りは、「これまでにない作品」は生まれてこないですしね。

尚、動画内でインタビュアーが取り上げている「Netflix CULTURE DECK」というのは、これのこと。
これが実践されている職場が実在するなんて、スゴい。
エルドラドって感じ。

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