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生き恥をさらしております

えー、本というタイムマシーンの世界にようこそ。
さて、私は、高校生の時に漫画同好クラブ、通称は漫研と言われるクラブに入り、その時から原稿用紙に漫画を描き始めました。その時からの下手くそな漫画をまとめた、ちょっと変わった変態的マニアックな本を作って売っています。

え、なんでそんな下手くそな漫画をまとめて人に見せてるの? そんなの見せて恥ずかしくないの? 

そう思うかもしれません。いや、実際は、恥ずかしいですよ。恥ずかしいというよりは、怖いというのが、正直な気持ち。

でも、表現というのは、技術的なことはもちろん、自分の内面をも吐露するものでから、下手だから恥ずかしいといっていては、話にならない。これは漫画に限らず、小説や音楽や、その他人前に何かを出す物事は全てそうです。
勇気を出して一歩踏み出しても、なにもかわらないかもしれない。まわりはね。でもマイナスであれ、プラスであれ、自分は一歩踏み出したという結果を見ることができる。過去に一歩、足跡がつく。それはきっと長い間、自分を支えていくのだと、そう思うんだ。うん。キン肉マンの有名なセリフに「へのつっぱりはいらんですよ」というものがありますが、根拠のない自信というのは、大事よ。

なんていうか子供の頃から、生き恥をさらしいかねばーと考えて描いていたわけではなくて、そんな気負いもなくただ描いていただけなんだけど、大人になって理解することができたのだから、年をとるのも悪くはないです。
(恥をさらすといっても、個人的なプライバシーをさらすわけではないですし)

日本には手塚治虫氏をはじめ、天才と言われる漫画家が大勢いて、そういう人が幼少の頃に描いたものを目にすることはあっても、そうじゃない人の漫画は、オタクと言われる人はともかく、漫画を描かない人が目にすることは、あまりありません。なにしろ、私たちは天才が好きです。
そういう天才と言われる人達の作品から比べると、私の描いた漫画は、とても下手です。今でもそうです。

ですが、自分の描いた漫画を時系列にまとめて見ると、ちゃんと上手くなっているのが、わかります

最初はこんな絵だったのが

こうなります。同じキャラクターです。

私が高校を卒業をしてから何年も経っていますが、休みながらも描き続けていて、少しづつではありますが、成長をしています。ちょっとずつだけどね。年をとっても上達しないわけではないわけで。もちろん年をとって失ったものもありますし、代わりに得たものもあります。

インターネットの時代になって、私たちは、いろんな時代の音楽、映画、ゲーム、本と、様々な媒体にアクセスすることができるようになりました。今と昔の境目が、なくなってきてるんですね。今を気にせず、自由に行き来することができます。これはもう、時間旅行なのではないかな?
だから、本はタイムマシーンのひとつの形態だと、私は思うのです。

天才と言われる人ではなく、ただ好きで漫画を描き始めた子供が、当時どんなことを考え、どんな風に漫画を作っていたのか、どう漫画を完成させていったのか、本を作ったことのない人でも、この本を読むと、わかるようになっています。

現在シリーズ3冊が出版されています。

「私が漫研時代から描いた漫画見る?」は今のところ
セクシーダイナマイト編
女子高生とモンスター編
強すぎる女剣士は好きですか編
の3本でお送りしております。セクシーダイナマイト編は99円で販売中です

最近体調を崩して入院して手術などしまして、生きてるって素晴らしいなぁと思う日々です。生きているうちに、できることをせねばと思ったり。
つづきます。

ここまで読んでくれてありがとう。