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産休9週目の所感

ベビーが誕生し、怒涛の入院生活を終えて帰宅。ベビー、夫、母、わたしの4人での生活が始まった(里帰り出産をしない代わりに、母が来てくれることになった)。


わが家の産後体制

地方から母がはるばる出張してきてくれて、しかも家が狭いせいでホテルを取って通いで応援をしてくれることになった。退院日から約10日間、ご飯を丸っとお任せした。
最初は母に来てもらっても何をしてもらったらいいかわからなかった(そもそも産後の自分の状況が全然想像できなくて、何が必要か判断できなかった)。しかし結果的に、食事のすべてを担ってもらうというのはとてもありがたい援助だった。何を食べるか考えて、買い物に行って、調理をして、片付けて…という一連の作業は、それなりに頭と体を消耗する。その一切を手放せるというのは、控えめに言って最高である。
とはいえ義理の母がいるという状況は夫的には少なからず気を遣うのでストレスだろうし、離れて暮らすのが親子のちょうどよい距離感だと思ってこうして大学進学以来Uターンせずにいるわたしとしても、10日ぐらいがほどよい期間だったのではと思われる。

そして、もっと切実なのが深夜の授乳対応。
夫と話し合って、シフトを組んでやることに決めた。わたしが遅番、夫が早番で深夜4時に交代をするという体制。当番の人がベビーの隣で寝て、適宜母乳ないしミルクを飲ませたりオムツを替えたりする。そして4時になったら枕を持って寝床をチェンジする。
4時きっかりに切り替わるわけではなくて、大概は明け方の授乳中に夫が目覚めて交代する形で定着していて、まあまあいい感じ。眠いは眠いのだけど、夜通し一人で対応するよりはずっとずっと楽なので、この形を継続しながら改良を重ねていきたい所存である。

食べたそばから腹が減る

母が拵えてくれた野菜たっぷりの食事を毎日同じ時間に食べて、お腹を満たす。だけどちょっとするとまたお腹が空く。食べても食べてもお腹が空く。摂取した栄養が母乳でもってかれてしまうというのは頭ではわかっているけれど、あまりの底なし具合に若干引いてしまう。
ヨーグルトやらバナナやら焼き菓子やらの間食で食いつなぐ。

でも不思議なことに、甘いものを食べたいという欲求はあまり湧いてこない。母の誕生日のお祝いでケーキを食べたけれど、生クリームはもういいや…という気持ちになった。甘いものや脂っこいものを摂りすぎると乳腺炎になってつらいらしいと警戒していたが、そもそも欲しない身体になっていたというのは好都合である。

数時間ぶりに見るわが子が愛おしい

夫・母・わたし、と大人3人体制での育児なので、日中は結構手が空く。眠すぎて寝て過ごすこともあるし、起きていても夫と母が我先にとベビーをあやしたりミルクを飲ませたりしてくれるので、わたしは意外とやることがない。
だから、気づいたらベビーの顔をよく見ないまま数時間が経っていることが往々にしてある。久々に顔を合わせると、いろんな感情がどっと押し寄せてくる。

かわいい。
この子がわたしのお腹にいたんだよな。
あのとき生まれてきたんだよな。
尊いな。
かわいい。
かわいい。……

24時間ぶっ通しで見続けていたらうんざりしちゃうかもしれない。そういう意味でも、盤石なサポート体制を敷いてくれている夫と母には感謝。

名づけが難しすぎる

名前を決めるって、なんて難しいことだろうか。
生まれる前から、候補は3つまで絞っていた。でもその先に進めなくて、「顔見て決めよう」と先送りにしていたのである。

顔見て決めるってよく聞くけど、顔でコレだって決まるものなんだろうか……と思っていたが案の定である。顔見たって決まらんわ。

なんとか2択までには絞れたが、最終決定には実に10日を要した。出生届の提出期限は14日以内なので、まあまあギリギリである。

顔では決められなかったわたしたちは、それぞれの名前で1日呼んでみる(今日は候補A、明日は候補Bという感じで)、ベビーの左右に名前を書いたカードを置いてどちらを選ぶか(手を伸ばすか)を観察したりして、総合的に判断した。

名前って親からわが子への初めての贈り物だと言われる。たくさんの願いを盛り込んで特別な名前をつけてあげるというのは、たしかに素敵なことだと思う。
だけどわたしたちは、贈るものはなるべく小さくしたかったんだと思う。ベビーには、わたしたちの思いよりも自分の思いで生きてほしい。少しでも多く解釈と選択の余地を残しておきたかった。新生児は「この名前がいい」とか「こっちは嫌だ」とかは言えないけれど、こういう名づけ方があってもいいかな、なんて。

おじさんみたいな顔をする

新生児の表情はくるくる変わる。
しかもたぶん、意図してその表情を作っているわけじゃないから偶然の産物である。口をすぼめたり、寄り目をしたり、白目をむいたり忙しい。

そしてなぜか、おじさんみたいな顔をする。「この顔どこかで…」と思ったら、ほぼほぼ有名なおじさんだった。
具体的には……梅沢富美男、山崎邦正、笑福亭鶴瓶、池上彰、くっきー!、金剛力士像、木下ゆーき、ブラマヨの小杉、出川哲朗、マツコデラックス、とこんな感じである。
今後も新たなおじさん顔が加わったら報告します。

ちなみに、おじさんみたいな唸り声もしょっちゅう出している。ほんとうに新生児を育てているのか心配になる。

以上、いよいよ育児日記感が増してきた産休9週目の所感。


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