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西洋医学の弊害

私の仕事は鍼灸師(しんきゅうし)。鍼(はり)と灸(きゅう)を使って施術(せじゅつ)する。患者さんたちに施術する日々。実際に、毎日いろいろな患者さんが来る。

患者さんが呼び鈴を鳴らす。息づかいが聞こえる。今日もサチコさんは、走って来たのか。転んだら危ないから、遅れる時は電話一本、走らずに来てを伝えているが、それが守られるのは5回に1回ぐらい。

雑談は施術が始まる前にちょっとだけ。施術中はシーンとして施術に集中。ツボが話しかけてくる。元気がなくて、凹んでいるツボ、元気すぎて興奮しているツボ。このツボたちと、日々会話する。そして、サチコさんの呼吸に耳を傾けながら。フーッと息を吐くサチコさん。

呼吸が合って初めて調和する。オーケストラの指揮者と演奏者と楽器。指揮者が私なら、演奏者はツボで、楽器は内臓。ここに刺激をするとどこの内臓に響くのか、大体わかる。経絡(けいらく)というツボの通り道にアプローチ。筋肉にブッ刺して内臓直撃!なんて危ないことはしない。

最近、よく逆流性食道炎の方が来る。別に、その症状を訴えて来るわけではないが、肩こり腰痛がある方のヒアリングでよく聞く症状の1つ。

ラジオが流れる店内で、ただひたすら施術をする日々。コロナ情報も時々耳にする。もうそんなことは慣れたのだが。

最近耳にする情報の1つがコロナワクチンに関しての情報。積極的に情報を得ようとしているわけではなく、患者さんから聞かれるものだから仕方ない。

「先生、コロナワクチン、5回目も打たなきゃダメですか?打った方が良いんでしょうか?」

私は医者ではないから言葉に詰まる

「難しい質問ですね。いろいろな情報がありますからね」
という返答で済ますようにしている。

なぜなら、最近、打てば打つほど、感度が高くなってコロナウィルスにかかりやすくなるという情報があるからだ。

その情報の真意はわからないが、少なくとも真面目な日本人に増えたのは確かだ。

何回打っても、減らない。ならば打たなくて良いと私は考えている。それどころか、かかりやすくなるのであれば尚更だ。

最近の患者の食生活は、肉を食べる人が多い。
日本人は魚を食べる人が減ってしまった。脂の多い食事。肉より魚の方が脂は少ない。そして、魚の方がタンパク質を多く含んでいる。お腹を満たす満腹感と満足感は少ないのかもしれないが、魚とはそういうもの。

そして、脂質は胃酸を増やす。
逆流性食道炎の方は、脂質を減らしてほしい。脂物、油物、甘いもの。用は胃の負担の少ないもの。

胃の負担の少ないものというと難しいかもしれないが、用は和食だ。

肉だけでなく、カフェインも胃酸を増やす。

デスクワークで、コーヒーを飲み、夜は肉中心の食事。

そこにアルコールも入れば、大変なことになる。
外国人よりも、膵臓の機能が弱い日本人は、アルコールの分解も弱い。欧米人と同じ食生活は不向きだ。


高血圧について
「血圧が高いから、この薬を飲むように医者に言われて飲んでいます」
そう言われて、飲み続けていませんか?
そうです。高血圧の薬は、脳梗塞や心筋梗塞の予防薬ですから、飲み続けることになります。飲んでも血圧が下がらなければ増量されたりして、一度飲み始めたら、一生飲むケースがほとんど。

中には、それによる副作用で苦しむ人もいます。

そうならないためには、
高齢になっても、太り過ぎないことが重要です。太ればそれだけ脂肪が血管を圧迫したりします。また、加齢で血管が細くなっています。つまりは、つまりやすくなっています。

減塩
減塩は高血圧を悪化させないことにつながります。塩分が増えればそれを排出しようと体は頑張ってしまいます。その頑張るパワーが高血圧につながります。体力が低下してきて、排出する力が年々落ちてくる。そして、細い血管になったのに、塩分の多い食事。処理する能力がいっぱいいっぱい。その結果、高血圧になる。

ウォーキングが大切なのは、歩くと血管太くなるから。そのため、それは動脈硬化の予防にもなる。筋肉のポンプ作用。そして、運動により、脂肪の蓄積も抑えてくれる。

医療情報のは日々進化する。それゆえに今の常識が今後非常識になることもある。
東洋医学は何千年もの経験則の蓄積によるもの。そこに医学的に解明されていないという理屈はいらない。医学は進歩するがゆえに常識も変化する。

なぜ逆子が鍼灸で治るのかを解明する必要もない。

医者はいう…鍼灸は効くのかもしれませんが医学的に解明されていませんからね。

解明がそもそも必要なのか。
解明されていなくても、根拠がなくても治ることはよくある。

そして、今の根拠と将来の根拠が違うことがよくある。解明に解明が追加され、違う方法が取られることがある。医療はその最たるものの1つ。これが常識だったことが、数年後には非常識。

頭痛にはロキソニンと思い込み、頭痛の時に常用している人は多い。むくみがひどくなった患者さんがいる。あるいは、胃の調子が悪いなど。

そして、
頭痛がした時にロキソニン…
それが月に1錠ぐらいであればまだ良いのだが、
毎週1錠飲む人がいる。明らかにそれは体を壊す。胃にも負担。やがて、薬が効かなくなる。

痛み止めは、あくまでも痛みをとるだけ。
原因は他にある。

首がこりすぎて頭痛がする人は首をほぐす必要があるし、もっと言えば、首のコリが内臓の不調からきている場合もある。それならば、内臓の機能回復が先。残念ながら、一般の健康診断ではそこまではわからない。一般のと述べたのは、もしかしたらよく調べれば問題のある箇所が見つかるかもしれないということ。

ただし、
正常かどうかは画像初見や医学的な数字での話であって、このぐらいの数値であればという線引きがされてのことだから。

本当はあなたの場合は、この内臓に負担がありますね…っていうこともあるのだけれど、それを数値で説明はなかなか難しい。

胃腸が弱くてよくお腹を壊す人に、あなたの胃腸の状態は数値上では問題ないですよと言っても根拠にならない。逆もまた然り。

コロナのワクチンを何回、打つのか。このぐらい打てば効果が出る…というはずだった

しかし、
今は正に逆のことが起こり、接種すればするほどかかりやすいというデータになってきた。

これから、また解明されるのであろうが。

東洋医学というものはずっとそれが変わらない。先人の経験則の蓄積によるものだから、それはこれからも上書き保存されていくだろう。

あなたは、
医療に振り回されてはいけない。

一般的に、
よく効く薬は長期間飲むものではない。
効くからには、害があるから。

さて、
サチコさんの治療が終わった。
時間にして約20分。長時間は体に負担

「おつかれさま」
また、3日後に。


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