見出し画像

タダシ・ハマダという兄貴~ベイマックス~

ベイマックスをご存じだろうか。
あらすじをざっと話すと、ヒロ・ハマダという日本人の男の子が、兄タダシの開発した「ベイマックス」という健康ロボットを戦闘ロボットに改造し、街の平和を守るという話だ。ちなみに、大学の研究室の仲間とともにビッグ・ヒーロー・6として活躍する。

そのヒロに影響を与えたのがまさに兄のタダシである。
この2人兄弟は幼いころ両親を亡くし、叔母のキャスに育てられた。ヒロは、キャス叔母さんからも大切に愛情を注がれているのだが、兄のタダシの影響は彼のその後の人生を左右する。

ヒロは14歳で学校にも行かず、ロボットファイトで賞金を稼ぐことに明け暮れていた。ちなみに、彼らの住む世界ではロボットファイトは法律では違法となっている。

ある日、いつものようにロボットファイトに向かおうとするヒロ。
それを止めたタダシのやり方に見習うべきポイントが多々あったので整理しておこうと思う。

① ヒロにきっかけを与えたこと
「どうしてもロボットファイトに行きたいのか?」と聞いた後、「俺が送っていってやる」と言ったタダシ。その後、わざと違う方向に向かい、自身の大学へたどり着く。
「そっちじゃないよ!」というヒロに対して「もっと面白いものを見せてやるよ」というタダシ。
 バイクに乗せられたヒロはあっけなく大学に連れてこられてしまったのだけれど、無理やり引きずりこむようなことはしない。実に自然な流れ。そこがタダシの良いところ。

② ヒロに広い世界を見せたこと
どうせわかりきったことなんて勉強しても意味はないと言ったヒロに対して、勉強したことがどう生かされているか、大学でどんなことができるかを実際に見せたタダシ。
 自分の能力、情熱を正しく使えば、こんなに面白いことができるということを口だけでなく、実際に見せることで説得したこと、「ヒロには自分の能力を活かせるフィールドがあるんだよ」ってことを、広い世界を見せてくれたのがもう一つのタダシの良いところ。

③ ヒロを信じたこと
大学に入れば、自分の能力を活かせると言っただけでは終われない。大学に入らなければ!大学に入るにはタダシの所属する研究室のキャラハン教授をギャフンと言わせる発明を見せなきゃいけない。そこで、発表の当日タダシがヒロに行ったのが

「大丈夫。信じてるから。」

世の中でこの一言をいえる人って果たして何人いるだろうか?読者の中には、何か新しいことに挑戦しようとしたとき

「ほんとにお前ができるのか?」「やっても無駄なんじゃないか?」
「できなかったらどーすんだ」

といったことをいわれた人がいるかもしれない。私もそうである。
さらに、ここで注目したいのは
「お前ならできる!」とはまた違うということである。
できると言われたら、やりきらないと申し訳ない気持ちになるかもしれない。そこまで考慮してか、ヒロの心の負担を考えてくれたのか、
「信じてる」って言葉、私は好きである。

こういったタダシの支えもあって、ヒロはロボットファイトから足を洗い、タダシの在籍する大学に入れるようになるのだが、そこから物語は急展開していく。。。(つづきはDVD借りてください(笑))

私たちの周りには、「あーしろ」「こーしろ」「あれはだめだ」「これはだめだ」と言ってくる大人がたくさんいるかもしれない。
 でもタダシのように、
「きみの能力や情熱はこっちに生かした方が世の中の役に立つし、楽しいんじゃない?」って言えたら、もっとみんなが幸せになれると思う。
自分の部下や、きょうだいが心配だ。。。
 でも、そんなときこそ立ち止まって、タダシのことを見習ってみてはどうだろうか?

サポートでいただいたお金は生活の足しになればと思います。なんとかこの一年生き延びなければ!(笑)