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料理を美味しくする5つの要素。



料理を美味しく作るのは難しい。

これは半分本当で半分は嘘だと思う。

作る事自体はそれほど難しくないし、やり続ければ必ず美味しく作れるようになる。ただコツを早く掴めるかが分かれ目なので、今回は料理を美味しくするための要素を紹介していきたい。





僕がもっとも大切だと思っている要素はです。当たり前だと思われるかもしれませんが、塩の使い方1つで一気に料理上手への道が開かれます。

なぜ塩が大切なのか。答えは簡単で、食材の甘味も旨味も香りも引き出してくれるからです。そして水分の調整もしてくれる。

塩を使うときに意識するといいのは水分を抜く事。日本の野菜は水分が多いので味が少し薄く感じます(フランスと比べると特に。体験談)

なので少しの塩を調理に使い、水分を抜いてあげて加熱する(旨味を煮詰めるイメージ)とそれだけで驚くほど美味しい仕上がりになります。

塩味を付けるのではなく、素材の水分を抜く事で本来の味を凝縮するイメージ。これがもっとも大切な事です。この過程で素材の甘味や旨味も引き出されます。

塩は素材の細胞を壊す事で水分や旨味成分を外に出やすくします。それによって加熱調理(主に鍋やフライパンを使ったもの)の工程で、水分を飛ばしやすくして、焼き色を付けるタイミングで旨味が素材の表面で煮詰められ、凝縮した旨味が素材を包みます。

水分を抜く事で素材の味自体が少し濃くなり、さらに外に出た水分を煮詰める(蒸発)させる過程で濃くなった旨味が素材の表面をコーティングする。この工程においてほんの少しの塩が重要な役割を果たしているのです。

塩をして炒めるという単純な行為だけ、でもこのような状態の変化があります。こういう知識があるか、イメージしながら調理ができるかだけでも大きな差が出ます。まずは知るところから始めると面白いはず。

詳しくはこのnoteをみてもらうと分かりやすいかなと。


調味料

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曜日や時間、場所に捕らわれずに料理を自由に表現するためにレストランを辞めた料理人の働き方を変えていく奮闘記。 これから増えていくだろう料理…

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