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ルビャオ・クヌード灯台→ヒアツハルス灯台まで海岸沿いナイトウォーク20kmを1人でしてきてわかったこと

事実としては夜でも海岸沿いを歩き通せたということ。ただそれだけです。


「え、通れることがわかって何になるの?」と思う方もいるでしょう。でも僕からしたら、いつか誰かと歩くことになるかもしれない可能性が0.1%でもあれば大きな意味になります。

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波の音以外に聴こえる物はなく、灯台の光を目印に進んで行けたので、途中からヘッドライトを消して歩くと空には満天の星々。散歩するには最高の道でした。


なぜ、灯台間ナイトウォークなんてしたの?

「動機の言語化か…」難しいですが、したいからしたってことなんですけど、ルビャオ・クヌード灯台もヒアツハルス灯台も夜の姿を見たかったからですね。そして夜にその間を行き来する方法は他になかったから。

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あれ、でも現地で知り合った男性(ヴァルデマー)が車で送るよって言ってくれたのを断ってまで歩いた理由は何でしょうね。。彼にはその時「歩くのが好きだから」と言いましたが、未知との遭遇を楽しみたかったのでしょうね。

予定調和じゃワクワクする気持ちは薄れてしまうので!


道中、大変だったことは?

普通に20km歩くってイメージした時に、そんなめちゃくちゃ過ぎるとは感じないと思うんですよね。ただ、僕の場合は下記の4点の状態がハードウォークを感じさせました。

・その日の朝7時前におきてから一睡もしていなかったこと
・すでに10km近く歩いていたこと
・約10kgのザックを背負っていたこと
・夜道

まるでサハラマラソンのオーバーナイトステージを彷彿させてくれました。写真で見るとドン引きするかもしれませんが、少しばかりどんな道だったのかを紹介します。

1.想像以上に真っ暗ヘッドライトで照らしてこのくらいの視界です。しかも1人。正直、2秒でナイトウォークを辞めたくなりました。
2.道が草むら or 砂浜衛星写真で見るとこんな感じですが、実際夜歩くとコレです。

こわっ! しかも地味に高低差あったりとかも出てくるんですよね。。

それでも一応、ウォーキングコースにはなっているようです。

草むらを抜けると、足を取られる砂浜が永遠に続きます。

このような川みたいになっている場所も3ヶ所ありました。
3.やっぱちょっと怖いえ、立ち入り禁止区域?どうしよ、ここ進まないと目的地のヒアツハルス灯台まで行けないし…そう思い留まるもののこの柵、グッと押してみたら空いたんですね。ちょっと重かったんですが。

…アレ?じゃあこの柵は何のためにあるの?
って思いますよね。

上の写真の柵の左側にある小さな看板。僕はこれに見覚えがありました。

フォルケホイスコーレの奥の森にあった牛を越えさせない電気ロープです…

え、この牛くんがこの柵の中にいるの…⁉︎ 激怖です。。例えるならバイオハザードで絶対ゾンビがいる領域とわかってて入っていく感じ。

結局、牛さんとは遭遇しないまま、反対側の柵を越えられました。道中ずっとヒヤヒヤしてました…

その後、何かの記念公園に着きました。

わーい!王冠のマークあるけど何の記念公園なのかなーと進みました。

そしたらでっかい錨が登場!そーいや事前にGoogleマップで調べた時にコレ出てきたなと思い出しました。

そしてさらに進むと…

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お墓でした。

なぜかiPhoneの写真もこんな感じで、さすがに声も出ないくらい驚きました。日中なら海の景色も美しい場所だと思われますが、僕は2秒で立ち去りました。

後に調べてみると、かつて沈んだ船の乗組員のお墓のようです。とても意味のあるお墓だったんですね。この時の僕にはわかりませんでしたが。。

昼間はこういった景観の美しい場所です。


道中、何を考えていたの?

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「あれ、何で夜更けにこんなとこ歩いてるんだろう…」って思ってましたね。これはサハラマラソンでも思ったことですが。

ちなみにこう考えている時ってワクワクしてないんですよね。急に人が出てきたり、人の声が聞こえたりした時ってのは怖いけど面白いんです。


時折登場する興味深いモノ・ギャラリー
時折、「なんだろコレ」と興味深いものが出てきます。

崖の侵食と家の位置を示しているのかな?

このでっかい十字架はなんのために。。

道案内マップみたいのもありました。

急に町になったりとか。

デンマークの国旗が描かれたガレージが出てきたり。

途中で月が上がってきたり。

ベンチがあったりも


歩ききった感想は?

達成感よりも、「夜明けって美しい」ってただただ思うばかりでした。

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ゴール手前、夜明け前の空が青くなってきました。

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海の波色が見えてきました。

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静寂な世界を彩るこの青色が一番好きです。

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水面のリフレクションも空の色になってきました。

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空にはまだ月が出ています。そして僕はこの崖を登ります。

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崖を登ると灯台が見えました。

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この夜明けの情景に目を奪われます。

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遥か彼方から照らしてくれていた灯台の光は何とも神々しくて。

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ああ、そうか、僕はこの夜明けに会いに来たのか。なんて。。


音楽で表現するとまさに「瑠璃色の地球」の情景です。

そして、僕はこのままこの場所で寝落ちします。

…が、寒すぎて10分弱で目が覚めてしまい、一路フィヨルドラインへと向かうのでした。

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いつかキャンプしに来たいな。。


1ヶ月前の自分からのメッセージを見て思う事は?

贅沢な時間を存分に味わってください。
そして何を感じて何を思ったのかをまたこの場所に教えてください。

僕はこんな事を自分宛に書いていました。

そうですね、贅沢な夜明けという時間は存分に味わいました。

何を感じたかですが、夜明けに会うためのナイトウォークは最高だという事ですね。

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