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高校5年生、大学を卒業しました。

こんにちは。高校5年生です。

私、高校5年生は大学を卒業しました。

大学2年生の10月に始めたnote。大学生活の様々な出来事、心境の変化や気づきを綴ってきました。当初は自己満足で終わるつもりでしたが、SNS上や対面でフォロワーさんにお会いした際、「note読んでます」と声をかけていただくようになりました。自分が書きたいことを自由に書いた文章を、他の誰かに関心を持って読んでもらえる日がくるなんて夢のようです。

卒業式は初めて袴を着て出席しました。
周りの卒業生のように集まってワイワイ写真を撮ることはなく、教室のドアノブにスマホを立てかけて全身写真を撮ったり、黒板の下についているチョーク置きにスマホを立てて撮影したりしました。せっかく時間とお金をかけて着ることができた袴姿を、写真に収めないのはどうかと思いまして。誰かに「写真撮ってください」と言う勇気はないので、親に撮ってもらった写真以外は、全て自動シャッターによる自撮りです。
最後の最後まで陰キャ大学生でしたが、学位記を受け取り、晴れて卒業することができました。

振り返ればあっという間で、思い出に浸るほどキャンパスに通っていない気がします。中学・高校と違って毎日通うわけではありませんし、さほど長い時間いるわけではありません。サークル活動をしなかった私はキャンパスに残る用事がなく、授業が始まる前に来て、授業が終わったらとっとと帰っておりました。
そのため、思い出といえば授業をよく受けていた教室か図書館ぐらいです。最後に図書館に寄りたかったのですが、学位記を授与される際に学生証を返還してしまったため、図書館には入れませんでした(学生証がないと入館できないからです)。遠目に建物を見てお別れしました。

「ここに来るのも最後か」という場所がたくさんありました。教室はもちろん、講堂(入学式と卒業式の2回しか入ったことがありませんが)、中庭、廊下、階段、食堂、最寄り駅。数日経ったらまた同じ場所に立っていそうな気がしますが、用がないですし、あと1週間ちょっとで東京に引っ越してしまうので、きっともう来ないのでしょう。信じられないですね。
学生でいられなくなる寂しさを、ようやく今、実感しております。

この先、私には自分の“卒業”に接する機会はありません。自身の退職や他の人の卒業に立ち会うことはあっても、自らの卒業に触れる機会はもう来ないのです。大学院に進む予定も、大学に入り直す予定もないからです。
最後の卒業を終えた今、私の心にあるのは新生活への不安と、ぼんやりとした焦りです。社会人という大きな壁を目の前にして、ちっぽけな私はぷるぷる震えております。

これから私の前に広がるのはどんな世界でしょうか。
きっと綺麗なだけではないでしょうが、その時を静かに見つめていたいと思います。

以上、「高校5年生、大学を卒業しました。」でした。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
また、次の投稿でお会いしましょう!