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毎日、毎日、奇跡のような出会いを繰り返しているのだと実感した 【プロ資格マニアの軌跡】

昨日の朝、夢で見た内容をはっきりおぼえていた。
数人での打合せ・会議のような場で、
「プロジェクトの目立つ部分を担っている人は、その意味を考えないといけない」
と、若いメンバーが発言していた。

この言葉は、私がいつも、考えていることでもある。

たとえば原稿を書く仕事の依頼が、私のもとに届くまでに、ディレクター、編集者、クライアントなどが多くの作業をしている。企画が立てられ、細部まで詰められ、どのような効果を狙って原稿作成をするのかが十分に検討されてから、打診が来ることが多い。

署名・写真などを入れて原稿を書く者は、
「多くの人の手と労力があってこそ、この仕事が私のもとに届いたのだ」
という気持ちを大事にしたほうがいい。


さて昨日は、夢のことを思い出しながら、昼ご飯を食べた。鮭の切り身にほどよい塩が効いて、ご飯が進む。

唐突に
「この鮭は、どこの海で泳いでいたのだろう?」
「この鮭が切り身になってテーブルに届くまでに、どれほどの人の手を経ているのだろう」
と考えた。

鮭だけではない、キャベツも卵も、飲んでいるお茶だって、動物・植物として生きていたものが、多くの人の手を経て食べ物として世に出され、自分の目の前にこうして届いた。私にも「どの食べ物を選ぶか」の選択肢があったし、逆に食べ物の側にも「誰のもとに届けられるか」の分岐点があった。その中で、今こうして私たちは出会ったのだ。

仕事だけではない、パソコンも洋服も、家もヨットも、自分の目の前に現れるまでに、多くの分かれ道を通り過ぎてきたのだ、きっと。毎日、毎日、私たちは奇跡のような出会いを繰り返しているのだと、いきなり実感が湧いてきた。なんだか不思議な一日だった。感謝できることが増えて、本当にありがたいことだ。


河野陽炎の本とコンサルティング



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