コンサルタントが契約を結ぶまでの流れ 人材マッチングサイトを利用した場合
私はコンテンツプランナー、広報・マーケティングコンサルタントとして、主に中小企業様の課題解決のために顧問契約を結んで活動しています。
人脈も知名度もない人間がコンサルタントとして活動するために、人材マッチングサイトを利用する方法があります。人材マッチングサイトを利用した場合、採用までにどのような流れが待っているのかを紹介します。あくまでも、私が経験した流れなので、ほかの流れをたどる人もいるかもしれません。
1.人材マッチングサイトに登録
コンサルタントとして登録できるサイトを自分で探して、自分の情報を登録します。
コンサルティングファーム出身であるとか、IT関係の高いスキルをお持ちとか、人脈がものすごいとか、そういった背景がなくても利用しやすいのは「副業・複業」でコンサルティングに取り組む人材を募集しているサイトです。
プロフィールを登録する際は「自分が提供できるスキル」「これまでの業務経験」については、できるだけ詳細に書きます。これは自分をPRするため、そして後述する1次面談を効率よく進めるためでもあります。
2.サイト内の案件に応募
コンサルタントを募集する企業側が出している条件をよく読み、自分が役立てそうだと思ったら案件に応募します。
応募の際に気を付けたいことは、自分の過去の実績や提供できるスキルを並べるのではなく、まずは
「今、企業様が抱えている課題を、自分ならどう解決するか」
を具体的に書くことです。できれば3カ月程度の行動計画を簡単に説明するつもりで書くと、興味を持っていただきやすいです。
逆に、人材マッチングサイトや企業様のほうから、スカウトのご連絡が届くこともあります。
3.書類選考を経て1次面談
企業様とコンサルタント候補者の面談は2度行われることが、多かったです。
1度目の面談は、
などが行われます。
私の経験から言えることですが、1次面談では「積み上げ型」の話し方より「逆算型」の話し方をするほうが、経営者様には好まれます。
積み上げ型とは
私はこういう経験・スキルを持っている
⇒企業様にこういう貢献ができる
⇒だから企業様の課題をこう解決できる
という話し方です。
逆算型とは
企業様にとって本当に解決すべき問題はこれである
⇒課題解決に向けて私ならこうする、こういうアイディアがある
⇒私が得意とするのはこういう方法である
⇒こういう経験・スキルがあるから企業様に貢献できる
という流れです。
なお、企業様が人材募集の際に書かれている「こういう経営課題がある」という点と、外部人材であるコンサルタントから見た課題が異なる場合があります。あるどころではなく、めちゃ多いです。そのため「本当に解決すべき課題はこれである」と初めに伝えることが重要です。
1次面談は30分から1時間程度の限られた時間で行われます。限られた時間の中で企業様の課題解決に向けて効率よく話し合いを進めるために、自分のスキルや業務実績など「相手によって伝え方を変える必要がない部分」については、あらかじめ提示しておいて、時間の無駄を省く必要があるのです。そのために、人材登録をする時点でプロフィール欄の記述を充実させておきます。
4.選考を経て2次面談
1次面談を通過したら、次には2次面談が行われます。2次面談では主に、契約条件(報酬、稼働時間、稼働方法など)が話し合われます。
私の経験上、2次面談に進める時点で、契約をすることが前提になっている場合もあります。また「最初の数か月、ほかの人材と仕事を進めた後に、あなたと改めて契約して仕事を進めたい」というご相談がある場合もあります。
2次面談では、いろいろな人材の話を聞いた企業様側の考えも変わっていることがあるため、コンサルタント側も遠慮なく、自分の思っている条件をお伝えして、気持ちよく仕事ができるよう、契約の内容を詰めていきましょう。
5.契約書の締結
お互いの条件を文書にしたものに署名捺印します。これは2次面談の場で進めるのではなく、人材マッチングサイトの人も間に入って、契約書の作成をサポートしてくださり、メールや郵送等で契約を結ぶ形がほとんどです。
何月何日から稼働するのか、請求書の出し方、消費税の取り扱い、報酬の受け取り方なども必ず確認しておきます。
6.地域事情の確認
私は遠隔地の企業様をサポートする機会が多いので、地域の事情がすぐには分からないことがあります。地域の事情を把握するために、市役所が発行している広報誌を読み漁ったり、その地域に関するニュース記事を検索しまくったり、地域のことを知る活動に、2次面談のあたりから取り組んでいきます。
7.稼働
企業様のために頑張ります。私は月に1~2度のオンラインミーティングで
・行動計画を立てる
・前月にできたこと・できなかったことの振り返り
・SNS運用や広告運用の成果確認
・新たにやってみたいことがある場合その計画
・企業様側とコンサルタント側の作業分担の確認
・一定期間だけ大幅に業務量が増える場合の報酬等の確認
などを行います。
そして、ビジネスチャットやメールで随時作業内容を確認しながら行動を進めます。
おわりに
特別な資格や人脈がない私がコンサルタント、コンテンツプランナーとして活動している方法の一部を紹介しました。応募書類の書き方や面談の進め方など、個別のスキルについてもいつか紹介します。
今回紹介したのは、人材マッチングサイトを利用して企業様とのご縁をいただいた場合です。企業様から直接「相談したいことがあります」という形で業務が始まることもあって、その場合は流れが少し異なります。
河野陽炎へのご相談
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