2月24日（土）晴れ

昨日はずっと雪が降っていて、それでも夕方くらいに上がったのか夜には凍結はしていたけど道路はそれほどでもなかった。今朝は冷え込み、起きた時がマイナス3度くらいだったが7時前にはマイナス4.7度まで下がったらしい。それでも9時を過ぎてマイナス0.5度くらいまでは上がってきているし、予報では最高気温が6度なのでそれなりに暖かくはなるだろう。2月なのだからこのくらいの寒さは当たり前なのだが、これまで暖かい日が結構あったので冬が舞い戻ってきたようでちょっと寒さが堪える部分がある。

朝は6時前に出て隣町まで気分転換を兼ねてドライブ。ガソリンが乏しくなってきたのでガス欠にならないといいがと思って走っていたがあまり減らなくてよかった。満タンに入れたが5000円弱で、172円と結構上がっているけどこんなものかと思ったり。まあ安いに越したことはないのだが。

それから尾根の上のデイリーに塩パンを買いに行き、国道を走って湖への道を走って、お城の近くのファミリーマートで月刊アフタヌーンを買う。それから職場によってちょっと確認をして、家に帰ってきてジャンプラを読んだりアフタヌーンを読んだり入浴したりご飯を食べたりフリーレンの録画を見たりしていたら9時を回ってしまった。

1990年代半ばにオウム真理教事件が起こり、同時期に「新世紀エヴァンゲリオン」が大学生の間に強い影響力を持った。これはちょうど東日本大震災の頃に「魔法少女まどか☆マギカ」や「進撃の巨人」が一部の強い支持を得たような、ある種のシンクロ現象だったのだと思うが、私は当時の大学生や大学院生がエヴァに滅茶苦茶思い入れして語っているのよく理解できなかった。

オウム真理教に関しては、私はとにかく「この集団はヤバい」とまず最初に思ったので、オウムもどういうところに魅力があるのかいまだによくわからない。麻原彰晃のポスターとか危険すぎた。

70年代に社会正義を求めて迷走して内ゲバを起こした過激派を見ていたから、我々の世代はそんなことは起こさないだろうと思っていたらオウム真理教に入信した直接の知り合いがいたり（統一教会もいた）して、これがやばいのがなぜわからないのだろうと思っていたのだが、マルクス主義の理論にはたぶらかされなくなったが瞑想や麻原彰晃のいう「仏教思想」にはたぶらかされたわけであり、「人類補完計画」みたいな架空のものにさえ魅力を強く感じる人たちがいたということだなとは思う。

現在のれいわ新撰組だの日本保守党をめぐる騒ぎや変な研究者糾弾などもなぜあんなバカなことをと思うのだけど、世の中の一定の割合の人たちはああいうものにハマるものなのかもしれないという気もしなくはない。

「世の中を根本的に変えてしまう、ひっくり返してしまうような魔法」みたいなものは基本的にないだろうと思うのだが、ただまあ一番現象として大きなものはネットの誕生とスマホの誕生だったとは思う。こうなってくると、「世の中を変えるのは社会運動よりイノベーション」と考える人が多くなるのもある意味当然で、学生の潮流が大きく文系志向から理系志向に変わったのはそのせいが大きかっただろうと思う。

ただそういう意味での技術開発もある程度のところまでいけば本当に新しいものは出て来なくなるわけで、今度はそれを使いこなせる水準に達した、あるいはそれらをコモディティかすることで誰でも使えるようになった時に、また新たな文系的なムーブメントが起こる可能性もあるだろうなと思う。人を救うのはやはりネットでも新薬でもなく思想であり言葉であるだろうから、と思う。もちろん愛や温もりでもいいのだけど。

そういうものを踏まえた上で東浩紀さんが「一般意志2.0」みたいなことを提案していたが、まだ技術的な限界からそういうものを紡ぎ出すのは無理があると思うし、現時点ではAIが適当なものを捏造しそうでかえって危険だと思うのだけど、ラジオやテレビなどの技術が開発されてそれらの技術が進歩していくためには、文系的なコンテンツがあって初めてそれらの推進力になったのだから、世の中理系だけでは成り立たないのである。

運動にハマって人生が良い方向にいかなかった若者たちの話がタイムラインで議論されていたけど、シールズなどにしても周りが不人情だ、みたいなことがあったけどそれなら右翼サイドの運動に刃傷があるのかと言えば、こちらはこちらで仁義なき戦いだったりもするから、まあそんなものだろうと思う。赤尾敏とかの時代なら若者が食いつめて誰かに紹介したりとかそういうこともあったのだろうと思うけど、今そんなことやってくれるのはせいぜい保守政治家くらいではないかと思う。

まあなんだかんだ言っても世の中がどういう方向にどう変化していくのかはあまりよくわからないし、だいたい予想は外れている。もう少し深く世の中を見て行けたら良いなと思う。