保育園設置に伴う4つの騒音問題

認可保育園事業者のほとんどが、積雪寒冷地の地域事情がおわかりにならないと思われるため、保育園事業がどれだけの騒音問題を発生させているかまとめて書いておきます。

・解体工事による騒音と振動
今回、保育園施設は、当該用地に残る住宅、倉庫等を解体工事で更地にしてから建設されました。
中でも、カマボコ倉庫の重量鉄骨解体時、クレーン等を手配せず、1台の重機だけで解体工事したため、半径100メートル圏内での大音響、震度5レベルの振動が発生しました。語り草になるほどの状況です。こんな迷惑な解体工事は初めてです。
札幌市HPにて、事業者に土地情報紹介するとの記述がある関係で、本件、経緯的に当該事業用地は札幌市認可部署が事業者に紹介したものと思われます。

・園児の声による騒音
園児の声の騒音は、本州の住宅地で、裁判沙汰となっているようですが、札幌は機密の高いペアガラスサッシの住宅が多く、低層住宅地では左程問題化しないようです。

・設備騒音
札幌市は、認可する保育園について認可時点で設備審査しない方針のようです。建築設備に関する、事業者からの住民説明義務も明確化されていません。
設備実態的には、札幌の郊外は積雪寒冷となる関係で、ガスヒートポンプ定格値に対し、定格値以上の負荷で運転するケースが避けられず、11月~4月上旬の間、必然的に(定格負荷以上の)最大負荷運転状態が続出します。
実機最大負荷運転時の騒音値は、住民騒音測定結果、カタログ上の定格騒音値(54db、59db)よりも最大で20db近く大きな騒音値となっていることを確認しております。(当該地区での環境基準値は60db)
当該ガスヒートポンプに関しては、室外機への制振材・防音材・防振ゴム・消音器等取付せず、防音壁等設置無し、竣工時の異常騒音確認無し、騒音測定無しで設置され、開園式を迎えましたが、開園式当日、室外機異常騒音に気づく参加者は誰一人いませんでした。
結果として、住民だけでなく、保育園児、保育士が低周波音を含む異常騒音にさらされることになりました。
保育園父兄の立場で、低周波騒音発生する施設に児童を通園させたい人がいるとは思えません。
当該認可に関して、保育環境を満たしているかどうかが認可審査する際の判断基準となるそうですが、今回の騒音被害に関する認可部署との対応協議に関して、「認可部署において、設備騒音により保育環境破壊されるという概念がまったくなかったこと」を踏まえ、当町内会として「防音壁追設に係わる市長宛て追加要望書」を提出しております。

精神的苦痛も騒音被害(低周波音による)に含まれるのか
https://note.com/kousansha/n/n08c998b8bd86

騒音公害 4つの対応シナリオ 市長宛て要望書
https://note.com/kousansha/n/n5fcdb5c72400

・重機による除雪騒音
実は、ガスヒートポンプ騒音被害(db値で耳ではっきり聴こえるもの、低周波音によるもの)は、重負荷期間かつ根雪でない期間が最も顕著です。根雪になると雪が騒音吸収の役割りをはたすようで刺々しい騒音が少し和らぎます。
しかし、積雪量が増えると、3箇所に分散された保育園駐車場について、重機による除雪作業(委託)が始まります。が、除雪業者の中には、深夜帯不規則な時間帯に除雪作業を行うケースがあります。道路の除雪作業は、深夜帯、札幌市委託による除雪作業も実施されます。札幌市委託の道路除雪作業時間は不定期です。
除雪作業時間を厳格管理しない除雪業者の場合、札幌市による道路の除雪作業が数回くらい続き、やっと眠りについた頃に、保育園駐車場の除雪が始まることになります。
そして、夜が明け、早朝7時に保育園の室外機が運転開始となります。
下手をすると、豪雪期、ガスヒートポンプ被害者住民は、一日中騒音に悩まされ、睡眠不足状態を余儀なくされることとなります。


地域事情に配慮しない認可保育園施設は、住民にとって迷惑という評価となります。
許認可部署が傍観し、事業者・施工会社が対策を小出しにし、被害者住民だけが受忍させられる保育園事業でいいはずはありません。

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