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将来なりたい職業

 クラレが今月7日、今年3月に小学校を卒業した子どもに「将来就きたい職業」を聞いた調査の結果を発表しました。

女の子は
1位 漫画家・イラストレーター
2位 教員
3位 看護師
4位 保育士
5位 薬剤師

男の子は
1位 スポーツ選手
2位 ゲームクリエイター
3位 研究者
4位 会社員
5位 エンジニア でした。

女の子は「漫画家・イラストレーター」が初めての1位。※去年は4位。男の子はスポーツ選手が11年連続1位で、ゲームクリエーターが過去最高の2位となりました。
 
 クラレの担当の方は「新型コロナウイルス禍の外出制限に伴うSNS利用やゲーム需要の拡大に加え、プログラミング教育の普及といった社会情勢の変化を映している」と分析しています。
 
 そんな分析より前に「スポーツ選手」は幅が広すぎるのではないかと思います。ただでさえ、子どもたちに人気が高いであろう「プロ野球選手」と「プロサッカー選手」が含まれるうえに、いつからか知りませんが「eスポーツ選手」も「スポーツ選手」に入っているそうですから、分裂でもしない限り、永遠に首位が続くのではないかと思います。自民党が強いのも同じ理由なのではないでしょうか。共産党はともかくとして、維新や立憲と主張が近い自民党員もいますよね。なんでも包含しているうえに実績があるんですから、支持が集まるのは仕方ないような気もします。それ以外の理由も多々あるようですが。

 しかし、よくよく見てみたら「研究者」「会社員」「エンジニア」というのも、なかなか幅が広い気がする。このなかでゲームクリエイターが2位というのは、大健闘と言っていいのではないでしょうか。わかりませんけど、ゲームクリエイターって研究者であり会社員でありエンジニアでもある場合がありますよね。アンケート調査でカテゴリー分けがどのように為されていたのか、気になるところです。

 男女ともにベスト5まで列挙しましたが、共通するのは、子どもたちにとって身近な職業だということでしょう。思えば、私は子どもの頃に何になりたかったかといえば、「学校の先生」「プロ野球選手」「漫画家」だったように記憶しています。日常生活で最も身近な「先生」、父親がいつもナイター中継を観ていた「プロ野球選手」、毎週週刊少年ジャンプを買って読んでいた「漫画家」、すべて何かしらの理由で身近だった職業です。知っていて、かつ、魅力的に映っていなければ、こういう土俵に上がることさえできません。男の子の6位に「ユーチューバー」があり、女の子の6位には「芸能人・歌手・モデル」がランクインしていますが、「ラジオDJ」が圏外なのは、残念ながら子どもたちにとってラジオが身近に無いからでしょう。お父さんお母さん、あるいは、おじいちゃんおばあちゃんの世代は、まだラジオがお好きな方もいるかと思いますが、子どもたちの中にはラジオを知らない子も多いのではないでしょうか。昔は、ラジカセで家族みんな一緒になってラジオを聴くこともあったかと思いますが、いまはスマホのアプリ「radiko」で聴くのが主流でしょう。そうなると、「家族で聴く」というよりも、どうしても「個人で聴く」ということになり、子どものうちからラジオに親しむ、ということができません。テレビの報道が見るに耐えないと嘆く今こそ、ラジカセを復活させて、家族みんなでラジオを聴くようにすれば、ラジオ好きの子どもが増えるのではあるまいか。DJ体験とか、ラジオ局見学とかも、いいのではないかしら。

 そうすれば、近い将来、クラレのなりたい職業ランキングの15位くらいに「ラジオDJ」や「ラジオのディレクター」がランクインすることになるかもしれません。

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