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読書の記録 高野秀行『語学の天才まで1億光年』

学んだ言語は25以上!の辺境ノンフィクション作家による、超ド級・語学青春記。
餃子一日百万個!に通じるキャッチフレーズ。語学は万里を超えるのか。

春は語学欲の高まる季節です。
年度が変わるギリギリの今日という日にこの本を読み終えたのは、おまえ、明日からちゃんと語学がんばれよと詰められているような気分です。

コンゴ、アマゾン、ミャンマーほか、私には馴染みのない地域の得体の知れない言葉たちと格闘する著者のワクワクした感じが伝わってきて、この感覚を味わいたいから語学を勉強したくなるんだよなーって思う。私のやり方は、著者のそれとは正反対で、NHKラジオの語学講座を基本にして教材を集めて昔ながらの英語の授業風に学んでいくというもので、その言語の使われている地域へ行くこともないし、ネイティブの方と会話する機会も全くないんですけど、やり方はどうでもよくて、ただ、ひたすら、語学を学ぶことで得られる、知らない言葉を知る喜び、言語間を往来するときの浮遊感みたいなやつを感じたくって勉強するのです。

人には向き不向きというものがあるし、経済的だったり、さまざまな理由もある。私は残念ながら著者のような語学体験をできないし、したいとも思わないんですが、この著者の野性味に満ちた語学ライフからしたら、私のそれは中途半端でインテリぶってて汎用的でもないから、しょうもないといえばしょうもないかもしれないけれど、それはそれで私、楽しみながらやっております。

四十歳を超えると著しく記憶力がなくなり、せっかく覚えた用法や単語もすぐに忘却の彼方へ、なんだけど、それでも一度覚えたことがあると、思い出しやすくなるらしい。

確かに。

覚えたことがないと思い出せない。
子供の頃、学校ではなんでもかんでも、詰め込みされて反発したものですが、あ、そういうことやったんやな、と妙に納得させられたりもしました。面白いです!

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#高野秀行 #語学の天才まで1億光年

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