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令和4年の読書の記録 恩田陸『常野物語 蒲公英草紙』

 未来を予知する不思議な力を持つ常野一族を扱ったシリーズもののうちの一作やと知ったのは読んでる途中。常野一族が一族にしかわからない専門用語で会話してる場面はダウンタウンのコントによく使われるやり方やなと思いつつ、あのやり方は違う使い方もできるんやなと当たり前のことに感心したりしました。

 小説は作り話だから読んでも意味がないって言う人もいますけど私なんかは途中に出てきた「ひとの記憶とは不確かなものです。そして、濃いところと薄いところがあります。まだらになっているところもあります。今では、どういう順番でその出来事が起きたのか思い出せないこともあります。」なんてくだりを読んだときは「そやねん!」と唸りましたがね。

 フランスの画家モローの言葉で「私は目に見えないものしか信じない」っていうのを作中に登場人物が引用してるんですが、それはそれで極端やなと思いつつ、やっぱりそうよなーとは思うのです。星の王子さまも同じようなこと言うてたよなー。

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