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読書の記録 『チョコレート革命』俵万智

俵万智さん、
好きなんですよね。
サラダ記念日のヒットで
一躍有名人になり、
当時はテレビでも
よく見た気がします。

短歌って
古臭いものというか、
そうでなかったとしても、
国語の教科書でしか
馴染みのない、
日常生活と
かけ離れたところに存在する
文化人たちのお遊び、
みたいなイメージが、
サラダ記念日と
俵万智さんのおかげで、
とても身近な
誰にでも楽しく触れられる
それでいて、
教養のある嗜みに変わったのです。

とはいえ、
私は当時、
小学3年生くらいだったので、
そんな大人の世界のことは
よくわからないんですが、
少なくとも、
私が短歌に触れたのは
俵万智さんが最初であり、
そうであったことが
よかったなとも思うのです。

あんなにキレイなお姉さんが
割と赤裸々に
男女の恋愛のことを
短歌にしていることに対して
ドキドキもしました。

しかし、
いま思えば、
そういう短歌への入り方、
あるいは俵万智への入り方は
きっとご本人にとっては
本意ではなく、
むしろ迷惑だったのではないか。

短歌の才能それのみに
スポットをあててほしいのに、
どういうわけか、
容姿端麗だとか、
国語教師だったこととか、
短歌に詠まれた恋愛が
実話なのかどうかとか、
そんなところばかりでなくとも、
そんなところ「こみ」でしか
語られないのは
実はご本人としては
残念な気持ちも
あったのかもしれないな、と
最近は思うのです。

かくいう、私も
恥ずかしながら、
俵万智さんが、
あんなに美しい、
俗にいえば「好み」でなければ
こんなおっさんになってなお、
俵万智さんの本を読むなんてことは
なかったと思うんですよね。

そういうところ、
実際、ご本人からすると
「なんだかなー」なところでは
あると思うんですけれど、
こちらとしては、
入口に容姿端麗があったことも、
事実であって、それについて、
悪いことだと言われてしまうと、
それはそれで、
私もショックなわけでして。

なんといえばよいのでしょうかね。

ただ、
これが僅か十年前でさえ、
こんなことを思い悩む
男性の俵万智ファンは
ほとんどいなかったのでは
ないかしら。
こうやって、
本を読んだ感想を書くにあたり、
俵万智を好きであることに対して
ああでもないこうでもないと、
自分の不純な部分を
なんとか肯定したいと、
文章を絞り出す作業に
時間を費やすような
時代になったということが、
何歩かの前進ではあるのでしょう。

しかし、
この帯に書いてる、
こういうの、何ていうですか?
宣伝文句、すごいですね。

不倫という名の、
新しい愛のかたちを
高らかに謳った感動の最新歌集!

この時代から、
私たちは牛歩かもしれませんが、
確実に前に進んでいるはずです。

#note日記 #コラム #エッセイ
#読書の記録 #俵万智
#チョコレート革命

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