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読書の記録 内藤正典『トルコから世界を見る』

 10代の身近なQuestionに答え、探求(Quest)することの大切さを伝える「ちくまQブックス」シリーズ第2弾9作め。

 ヨーロッパともロシアともウクライナとも中東諸国とも隣接しているトルコの国際社会での立ち位置が日本にとっては、いい見本なんじゃないかしら。ロシアのウクライナ侵攻では一貫してロシア、ウクライナの仲裁をめざし、ロシアの侵略には一切の正当性がないことをトルコ政府は明言するいっぽう、欧米諸国による対ロシア制裁には決して加わりません。この姿勢が日本から眺めると、アメリカの民主主義の戦いに同調しない「悪い国」となってしまいますが、果たして本当にそうなんでしょうか。日本にいて、日本の視点でしか眺めていないと見誤るんじゃないか。トルコから世界を見ることで、当たり前と思っていたことが、けっこうたやすくひっくり返るものなのだ。

国際問題に限らず、この「ひっくり返らせる」っていうことが大事なんだと思い知らされる。どんどんひっくり返さねば!

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