こんにちは、フィルムで写真を撮っています小山ひときです。

フィルム写真をすごく大きく印刷したい時ってありますよね。みなさんは、どんなサービスを利用されていますか？ラボさんにお願いする時に大全紙以上のサイズだと手焼き対応いただけなくて、悩ましいですよね。。
私は、大きく印刷したいときは高画質でフィルムをスキャニングしてもらって、印刷会社に出したりしています。

今回、いろいろと検討したのですが東京の「Scan studio f11」さんにお願いすることになりました。1コマ衝撃の750円。画像も対応もとても良かったので、この記事ではその経緯と、続話（その２）で実際の画像を載せてみたいと思います。

Scan studio f11さんにお願いした経緯

写真展用に、一部大きく印刷をしたい写真がありまして。
フィルムの高画質スキャンができるところを探して、問い合わせ、検討をしていました。そして「Scan studio f11」さんに出会うことになります。
※Scan studio f11さんの作業画像です。

高品質のスキャンは当たり前だけど高い

財布と精神が死ぬ高級スキャニングサービス

いくつかのお店に問い合わせをしました。
最初に問い合わせたのは、高品質で美術館でも耐えられるようなスキャニングをしてくださる会社様。いいものが好きなんです、なんでも。B0かB1くらいのサイズには伸ばしたいなと思って、お見積りしていただきました。

●お見積り金額（オフセット印刷用）
中判のネガ1枚あたり
B0／350dpi　48,000円程度
B1／350dpi　27,000円程度

※店舗さんを否定する感じになってもいけないので、少し数字変えています。

わかってはいたけれど、高い。
これは…もうメインビジュアルだけで死にそうです。（財布が）

カメラのアマノさんも頑張っている

超高品質スキャンには手が届かないことがわかり、地元の実店舗があるお店を検討することに。カメラのアマノさんでは、店舗を経由して富士フィルムへスキャンを依頼するようです。安心感があります。店舗へ持ち込んで店舗へ受け取りに行くので、送料は無料です。電話でお問い合わせをしたところ、以下の内容でした。

・ブローニーの1コマ540円
・1000万画素
・ネガをお渡ししてから6日間程度で戻ってきます

これはもう、カメラのアマノさんかなと。そう思った時にTwitterに「Scan studio f11」さんからメッセージが届きます。

Hasselbladの高級スキャナ、試してみない？

「無料お試ししませんか？」
と書かれたビジネル感のあるメッセージに、おっとこいつは怪しいぜと思い身構える小山。文面を読んでいくと「ハッセルブラッドフレックスタイト」という機種でスキャニングをされているとのこと。よくわからなかったので、Twitterのアカウントからウェブサイトを確認しました。

検索していく中で、柊サナカさんのツイートを発見。一気に信頼感が高まります。サナカ先生が仰るのであれば間違いないのでは・・！

また、紹介動画もみつけることができました。
この内容がとても良かった！！すごくわかりやすい。
※そして動画の画面キャプチャをnote記事に使用していいよと許可もいただきました。Tomoo Ichigamiさん、ありがとうございます！

過去にはLeicaに夢中だった店主さん

ウェブサイトが今どきなので、きっと20代のお洒落な男の子起業家が個人で始めたサービスなのだろうと思っていたのですが、「Scan studio f11」の中の人（齋藤さん）は思ったよりもずっと大人の方でした。やり取りをする中でお話を伺ったところ、齋藤さんもカメラ、写真が大好きな方だとわかってきました。過去にはLeicaに夢中になり銀座、新宿のカメラ店パトロールが日課だったそうです。もう、親近感しか無い。

いつから、どうしてスキャンサービスを始められたのかお聞きしてみました。サービス開始は2019年の6月から。フィルムが好きな若い人たちを応援したい気持ちから、このサービスを始めたそうです。

以下、サイトの「スキャンスタジオの独り言」から一部抜粋です。

手間と費用をバランスすると業者さんのスキャンで良いかと自分を納得させる。過去に持っていたフィルムスキャナーには、かなり満足していたが、今の技術でこんなものなのか、、、
有る日、高画質フィルムスキャナーでネット徘徊しているとハッセルからとんでもないスキャナーが出ている。
デモもしてもらえるとの事で早速デモをしてもらいに足を運んで見る事にした。出てきた画像をモニターの画面を見て息を呑んだ。凄い！解像、階調、色合いは、言うに及ばず。被写体がぐっと浮き上がってくる画像はフィルムならでは、しかも、6×6最大解像度でのスキャンスピードも1分強と速い。さすがに業務用だけの事は有る。
現在でも、フィルムカメラを楽しんでいるフィルムカメラユーザーにも知って頂きたい。そして環境を提供をしたい。
齊藤

お願いすることに決めました

齋藤さんのカメラが好きな気持ち、フィルムが好きな気持ちや熱量が伝わってくるようです。ここまできたときに、最初Twitterでメッセージをいただいた時に感じた不安や怪しさは、もうなくなっていました。

ということで、「Scan studio f11」さんに今回スキャンをお願いしました。ハッセルブラッドのとんでもないスキャナ。その2で実際のスキャン画像をお届けします。お楽しみに！

綺麗ですとっても！！

●続きはこちら
（2/2）Hasselbladの高級スキャナで中判フィルムをデータ化してもらった話