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内定通知書の記載ミスは意外とある

転職エージェントとして、企業も応募者も双方とも前のめりで、相思相愛のまま選考が進むことはとても気が楽です。

応募者に対して企業の魅力をプレゼンしたり、他の応募企業との優先順位の整理をしたり、そういった取り組みをしなくてもいいので、労力がかからないというのもあります。
もちろん、かと言って、他の応募先が現れたり、家族からの反対があったり、実は希望年収にミスマッチがあったりという事態になる可能性もないわけではないので、細かく確認をしながら、少しずつ可能性を高めていく作業を丁寧に進めます。

さて、それで想定通りに内定通知書が出て安心していると、意外なところでつまづいてしまうことがあります。

内定通知書に記載されている名前の漢字が間違ってるんです。

内定通知書は、もちろん転職エージェントではなくて採用する企業が作成する書類です。なかなか考えられないかもしれませんが、意外とこの名前ミスはあって、体感だと3ヶ月〜半年に1件は見つけるイメージです。企業が発行する公式な書類です、にも関わらずこんなケアレスミスがあるわけです。

これは会社規模に関わらず発生します。直近だと40名規模の中小企業でもありましたし、1万名超えのプライム上場企業でもありました。

せっかく相思相愛で選考を進んできても、いざ入社を決断するタイミングで、名前の間違いがあったとなっては、転職者側も残念な気持ちになります。
ましてや、転職者側はまだ入社前ですから会社の情報が圧倒的に不足しています。せいぜい複数名の面接官と話した程度の情報しかないのです。だから、こうしたささいなミスだったとしても拡大解釈をしてしまう心理もあります。

つまり、事象としてはいち採用担当がコピペミスをして名前を間違っただけだとしても、個人情報の取扱いがずさんなのではないか、人への関心が低い社風なのではないか、などと想像を膨らましてしまうということです。

誰だって、せっかくなら気持ちよく決断をしたいです。
そして、仮に企業がミスをしたとしても、間に入る転職エージェントが転職者に送付する前に気づけていれば未然に防げるわけです。

でも、多少なり安心して気を抜いて(気が抜けて)サポートをしていると、こんなことにも気付けないものです。
時々、転職エージェントって、なんだか気の抜けない修行僧のような仕事だなと思うこともあります。

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